『カラオケ行こ!』齋藤潤、クールな役柄と愛らしいキャラクターでギャップ萌え!
激推しスター発掘調査隊
『カラオケ行こ!』齋藤潤(さいとう・じゅん)【第10回・激推しスター調査隊】
次世代スターとして活躍が期待される俳優の素顔に迫る本企画。今回は大人気漫画家・和山やまの同名コミックを映画化した『カラオケ行こ!』で、なぜかヤクザに歌唱指導をすることになる合唱部部長のピュアな中学生・岡聡実を演じた齋藤潤さんを徹底解剖します!
プロフィール
生年月日:2007年6月11日
出身地:神奈川県
身長:168cm
血液型:O型
趣味・特技:サッカー、アクション
芸歴:2019年デビュー以降「トリリオンゲーム」(2023/TBS)、「生理のおじさんとその娘」(2023/NHK)、「猫カレ -少年を飼う-」(2023/BSテレ東)ほか多数のテレビドラマに出演し、映画『正欲』(2023)では磯村勇斗演じる青年の中学生時代を演じた。『カラオケ行こ!』では山下敦弘監督、脚本家・野木亜紀子、綾野剛らが参加したオーディションを勝ち抜き、大役をつかんだ。
PRIVATE 素顔に迫る一問一答
Q:俳優をめざしたきっかけを教えてください。
4年前の春に公開された映画『キングダム』を観たときに、役者さんの熱量に胸を打たれて。僕もスクリーン側に立って、観ている方に感動や勇気を与えられるような役者さんになりたいなと思って、芸能界を目指しました。
Q:映画を観るときは映画館派? 配信派?
映画館派です。スマホとかデジタルに触れない状態で、あの空間に閉じこもって、映画の時間を楽しめるっていう感じがすごく好きです。
Q:今、一番観たい作品は?
映画『キングダム』の続編、シリーズ4作目が早く観たいです! 熱い戦いが描かれていて、毎回毎回、楽しんでいます。『キングダム』は自分の中でずっと偉大な作品です。
Q:憧れの俳優は?
僕が最初に芸能界をめざそうと思うきっかけになった映画『キングダム』主演の山崎賢人(崎=たつさき)さん。他にも目標とする俳優さんはたくさんいるんですが、一番はやっぱり山崎さんですね。山崎さんと共演できるような俳優になりたいです。
Q:お芝居のどんなところに醍醐味を感じますか?
作品ごとに、いろんな役をやらせていただいて。毎回その役を演じるときには、必ず壁にぶち当たるし、くじけそうになることもあるんです。でも、それを乗り越えたときに、あ、お芝居って楽しいな、がんばってよかったなって思える。それが醍醐味ですね。
Q:プライベートでカラオケに行くことはありますか?
歌いたいと思ったときに時間があれば、カラオケに行きます。カラオケではいつも最初と最後に X JAPAN さんの「紅」を歌っています。『カラオケ行こ!』に出会ってからは、「紅」が自分の中で偉大な曲になりました。
Q:休日はどんなことをして過ごしていますか?
まず思いっきり寝て、朝ゆっくり起きて。家にいたいなって思うときは、家でずっと映画やドラマ、アニメの作品を観ていることが多いです。外に出たいなと思うときは洋服とか、買い物もすごく好きなので、ショッピングモールに出かけることも多いですね。
Q:1週間お休みをもらえたら、何がしたいですか?
海外旅行に行ってみたいです。なにしろ僕、まだ飛行機に乗ったことがないので。これから、いろんな国に行って、その国の伝統のものを体験してみたいです。
Q:自分の性格の長所と短所は?
長所はよく笑うところですかね。短所は電車で寝過ごしちゃうこと(笑)。仕事に向かう電車はないんですが、撮影後、疲れているときは電車の中で寝ちゃって。振動だけのアラームをかけても起きられずに、終点の駅まで行っちゃうことも……。
Q:苦手なもの、克服したいものは?
ダンスをうまく踊れるようになりたいですね。学校でもダンスの授業がありますし、そこまで踊れないほどではないんですが……。いつか、作品の中で踊る機会があれば、やってみたいなと思うので、今はダンスを上達させたいです。
Q:好きな科目は?
勉強だと国語や社会が好きなんですが、一番好き! って思えるのは体育かな。サッカーをやっていたので、身体を動かすことが大好きです。
Q:これから学んでみたいことはありますか?
お芝居の世界をもっと知りたいです。作品ごとに毎回、確実に新しいことを学べるので。もっといろんな作品、いろんな役、お芝居だけじゃなく、いろんなキャストの方との出会いも大事にしながら、学んでいけるといいなと思います。
Q:今の夢や目標を教えてください。
作品を通して、たくさんの方を元気づけられるような存在になりたいっていう、芸能界に入ったときの目標は今も変わっていません。応援してくださる方々、いつも支えてくださっている方々に少しでも恩返しできればと思いながら活動しています。これからもみなさんに、いろんな僕を見ていただきたいです!
INTERVIEW インタビュー
Q:『カラオケ行こ!』の聡実くん役が決まったときの気持ちは?
まだお芝居の経験が少ないにもかかわらず、僕を選んでくださったので、今までにない嬉しさと、大きな役を背負う責任をすごく感じました。
Q:オーディションはいかがでしたか?
最終審査は広いスタジオで行われて、綾野剛さんや脚本家の野木亜紀子さん、いろんな方々が見ている中でお芝居をしたので緊張しました。でも、この日のために、1人でカラオケボックスにこもって台本を読んだり、「紅」を練習したりしてきたので、オーディションに懸ける思いは強かったです。このチャンスを逃したくない! という思いをみなさんにぶつけられたらいいなと思って挑みました。
Q:原作コミックを読んだ感想は?
オーディションの話を頂いたときに読ませていただいたのですが、おなかを抱えて笑ったくらいおもしろかったです。僕はそれまであまりマンガに触れてこなかったので、マンガっておもしろいんだな! って思わせてくれる1冊でもありました。
Q:聡実くんは合唱部の部長という役どころです。もともと歌は好きですか?
歌うことは好きでした。でも、人前で歌うという経験はなかったので、すごく緊張しました。しかも、合唱部の部長役なので、歌がうまくないといけない。そのレベルに上げていくために、役が決まった後は歌唱レッスンを受けて、トレーニングしました。
Q:具体的にどんな練習をしたのですか?
「紅」って、キーがものすごく高い曲なので、その音を何回も出しながら、ブレることなく、声がまっすぐに出るように練習していきました。
Q:聡実くんというキャラクターをどうとらえていますか?
合唱部の部長というプレッシャーの中で、変声期に悩んでいる聡実くんは、撮影当時の自分とすごく重なる部分がありました。僕も撮影時は変声期でしたし、大きな役を背負うというプレッシャーがあったので、聡実くんの気持ちは理解できたんじゃないかなと思います。
Q:役を演じる上で、特に意識したことは?
カラオケボックスの中という決まった場所でのシーンが多いので、物語が進むにつれて変わっていく、狂児さんとの距離感はすごく大切にしながら撮影に挑みました。あとは学校でもいろいろな出来事があるので、特に聡実の気持ちがグチャグチャになったりするシーンは、少しずつ理解しながら丁寧に。監督と剛さんがアドバイスしてくださったことを試して、自分が想像する聡実に近づいていきたいと思っていました。
Q:今回の作品で難しかったことは?
お芝居に関しては、難しかったなと感じるところが多くて。当時の僕はまだ何もわからなかったので、何回もテイクを重ねていくうちに、初々しさやライブ感が薄れてしまうようで、そういうとき、監督が「リセット、リセット」と声をかけてくださったおかげで、気持ちを切り替えていくことができました。『カラオケ行こ!』の撮影の中で学べたことはたくさんあるので、これからの仕事に生かしていきたいです。
Q:綾野剛さん演じる狂児との掛け合いは絶妙なおかしさでした。
役者をめざしてから、ドラマも観るようになって、綾野剛さんのすごさを知りました。画面を通して、剛さんのストイックさが伝わってくるというか。僕も剛さんのような俳優になれたらいいなと思っています。最終オーディションの前に「相手役の狂児を演じるのは綾野剛さんです」と聞いたときも、これが決まったら、一緒にお芝居ができる! 自分の願いが1つ叶うんだ、と気合いが入りました。撮影がはじまってすぐの頃は、剛さんが僕の中で偉大すぎて、おしゃべりできないくらい緊張していたんですが、すごく優しく接してくださって。いつもそばにいてくれたので、安心感がありました。撮影のプレッシャーを乗り越えられたのは、剛さんのおかげです。
Q:完成した映画を観た感想は?
僕は試写会で2回観させていただいて。1回目は自分が出ているという緊張があって、ちょっとウズウズしながら観ていたんですが、2回目はすごく落ち着いて、楽しく観ることができました。それぞれ原作のイメージ通りのキャラクターがスクリーンの中に立っていて、笑えるところも、ちょっとウルッとくるところもある作品なので、公開後のみなさんの反応が楽しみです。
取材・文:石塚圭子 撮影:杉映貴子
【インフォメーション MOVIE】
ドラマ「夢中さ、きみに。」やアニメ「女の園の星」の原作などで知られる和山やまの漫画を実写映画化。とある事情から歌がうまくなりたいヤクザと、彼の歌の指導をすることになってしまった中学生の交流を描く。『オーバー・フェンス』などの山下敦弘がメガホンを取り、『罪の声』などの野木亜紀子が脚本を担当。中学生に歌の指導を頼むヤクザを『ヤクザと家族 The Family』などの綾野剛、彼に歌を教える中学生をオーディションで抜てきされた齋藤潤が演じる。
映画『カラオケ行こ!』は1月12日公開
(C) 2024『カラオケ行こ!』製作委員会