「仮面ライダー」関西弁キャラがハマり役の注目株：安倍乙
シネマトゥデイ特撮部
安倍乙『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード＆ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』（全国公開中）
特撮作品で活躍する魅力あふれる女性キャストをご紹介する「シネマトゥデイ特撮部」。今回は、仮面ライダー劇場版最新作『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード＆ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』で銀杏蓮華（いちょう・れんげ）を演じている安倍乙（あべ・おと）さんを徹底解剖しました。
【PROFILE プロフィール】
生年月日：2000年1月18日
出身地：大阪府
身長：156cm
血液型：A型
趣味・特技：釣り・油絵
芸歴：2017年より秋元康プロデュース「劇団4ドル50セント」の劇団員として活躍中。グラビアで人気に火がつき、数々の雑誌の表紙を飾る。女優だけでなく、バラエティー番組などマルチに活躍している。
【INTERVIEW 作品について】
Q：安倍さんご自身が関西出身ということで、銀杏蓮華という関西弁のキャラクターは演じやすさがあるのでは？
すごく演じやすいです！ 台本で「これ、関西では言わんよな……」というセリフがあった時は、監督に「こういう風に変えさせてもらっていいですか？」と相談して、言いやすい台詞に変えていただいたりもしています。
Q：劇場版での蓮華はどんなところに注目してほしいですか？
鶴原錆丸（富園力也）と鞍馬祢音／仮面ライダーナーゴ（星乃夢奈）と一緒にケミーを捕獲しに行くので、いつも通りの蓮華でありつつも、一か所すごく変わるシーンがあります。詳しくは言えないのですが、普段とはキャラが百八十度変わっていて衣装も全然違うんです！
Q：「仮面ライダーギーツ」メンバーとの共演はいかがでしたか？
はじめましてだったので、すごく緊張していたんです！ しかも大人数だったので、どういう風にコミュニケーションをとって、みんなとしゃべったらいいんやろうと思っていたのですが、ナーゴ役の夢奈ちゃんが気さくに接してくれて、最初からみんなと仲良くなれました。
Q：「仮面ライダーガッチャード」チームとの空気感の違いは感じました？
「ギーツ」チームは落ち着いた方が多い印象でした。やはり（テレビシリーズから）1年経った経験があるのだと思いました。
Q：蓮華とご自身を比べて、似ているところはありますか？
（本島）純政くん（一ノ瀬宝太郎／仮面ライダーガッチャード役）には「安倍さんって蓮華っぽいですよね」と言われるので、無意識のうちに似ているのかもしれないです（笑）。
Q：蓮華がお金好きという設定も、なかなかインパクトがありますよね。
私もそう思いました！ その設定が今後、彼女のバックグラウンドと関わってくるのかなと思いながら今は台本を読んでいます。各キャラクターのバックグラウンドがまだ明かされていないので、今後、蓮華のエピソードも入るんじゃないかなと思っています。
【PRIVATE 素顔に迫る一問一答】
Q：女優になりたいと思ったきっかけは？
大学の舞台芸術学科に通っていた姉の舞台を観たことです。私はそれまでテレビっ子で、テレビを観て（女優に）憧れていたりもしたので、自分も何か演じてみたいなと思うようになり、そこからオーディションを受けたり、ワークショップに通うようになりました。
Q：その際、黒木華さんのお芝居にも触れていたと聞きました。
ワークショップに参加した時に「これを観ておいてね」と黒木さんのお芝居を観ることが多かったです。すごく影響を与えて頂いた方で刺激を受けています。
Q：安倍さんが所属する「劇団4ドル50セント」には、演技未経験から始めた人も多いとのことですが、ご自身は入団当時、演技経験はあったのですか？
未経験でした。舞台は映像と違って（ステージ）全体を使って芝居をしなきゃいけないので、すごく難しくて……。今見返しても本当に下手だし、動きもぎこちなかったです。もう少し自然にできるように、人間観察をしなさいとかは、けっこう言われていました。
Q：そういう意味で、劇団での経験が映像のお芝居に役に立っているのでは？
そうですね。そこまで場数を踏んでいるわけではないのですが、その経験が映像に生かされたらいいなと思っています。「セリフを覚えるよりも、まずは感情の流れを覚えなさい。最後に覚えるのはセリフでいい」と言われたことがあり、それはすごく活きていると思います。感情をファーストにしたら、泣くシーンとかも自然と入り込みやすいので、今でも台本を読む時に意識しています。
Q：ご自身の長所と短所は？
長所は、落ち込んでもすぐに立ち直るところ。寝たらすぐに忘れちゃうタイプなので、親からも「あんたええなぁ」と羨ましがられます。短所は、とにかく面倒くさがり屋。先延ばしにしてしまうタイプなので、チャチャッとやって終わらせたいんですけど、「面倒くさいなぁ」という感情がつい出てしまいます。
Q：お母さまとは、オーディションの時にビデオ通話でセリフの読み合わせを一緒に練習したとおっしゃっていましたが、本当に仲良しなんですね。
めっちゃ仲いいです！ 何をするにもずっと一緒にいましたし、性格が似ているから話も合います。毎日テレビ電話をしていますし、「ガッチャード」のオーディションに受かった時も喜んでくれました。
Q：ご自身の好きな映画は？
『きみに読む物語』が好きです。あとは、韓国映画の『オアシス』。ムン・ソリさんの演技が本当に鳥肌がたって、衝撃でした。撮影現場でも、「好きな映画は何ですか？」と聞かれて『オアシス』と答えると、多くの役者さんが『だよね！』と共感してくれます。
Q：女優としての将来の夢はありますか？
いろんなことに挑戦してきましたが、自分の中で演技がしたいっていうことが軸にあったので、映像や舞台でもそうですし、私が『オアシス』を観て感動したように、誰かにとって影響を与えるような存在になれたらなと思っています。
（取材・文：壬生智裕 写真：高野広美）
【MOVIE INFO インフォメーション】
「仮面ライダーガッチャード」と「仮面ライダーギーツ」がクロスオーバーする劇場版最新作。錬金術によって作り出された人工生命体「ケミー」になった仲間を助けるべく、一ノ瀬宝太郎／仮面ライダーガッチャードや浮世英寿／仮面ライダーギーツらがゲームに挑む。監督は『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』などの山口恭平が務めた。
『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード＆ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』は全国公開中
「ガッチャード/ギーツ」製作委員会 (C) 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映