映画ファンもハマる！「龍が如く」は何がスゴい？

提供：セガ

2024年1月16日

　株式会社セガが2005年に発表し、累計出荷本数2,130万本を超える「龍が如く」シリーズをご存知ですか？　巨大な歓楽街を舞台に、裏社会に生きる男たちの姿をリアルな世界観で描いてきた同シリーズは、多くのゲームファンを虜にしてきました。しかし、20年近くも愛される「龍が如く」シリーズには、そのドラマチックな演出やカメラワークなどから映画ファンも多くいます。なぜこんなにも映画ファンを惹きつけてやまないのか、一体何がスゴイのか？　最新作「龍が如く7外伝　名を消した男」を実際にプレイして、その魅力に迫ります。（編集部・倉本拓弥）

「龍が如く」って？

　「龍が如く」は、「大人向けのエンターテインメント作品」をコンセプトにしたアクションアドベンチャーゲーム。伝説の元極道・桐生一馬（きりゅう・かずま／声：黒田崇矢）の生き様を、重厚なストーリーと白熱のバトルシステムを織り交ぜて活写してきました。

　「龍が如く」の顔である桐生は、堂島の龍と呼ばれ、シリーズの舞台である神室町で伝説に残る戦いの数々を繰り広げてきました。喧嘩では右に出る者がいない桐生ですが、義理人情に厚く、その姿に多くのファンが一度は憧れを抱いたはず。

　ゲーム作品や最近の映画では、なかなか踏み込むことがなかった極道社会を題材に、現代日本の姿を緻密に描いていることも魅力の一つ。そのスケールはゲームを超え、2007年には三池崇史監督と北村一輝がタッグを組んだ実写映画版が公開され、1月26日に発売される「龍が如く8」はハワイを舞台としており、ダニエル・デイ・キムが出演するほか、ダニー・トレホが声優として参加するなど、まさに世界が注目する大作ゲームなのです。

映画ファン垂涎の豪華キャストがハマりすぎ！

　「龍が如く」シリーズの魅力の一つは、映画ファン垂涎の著名俳優たちが声優を務めていることです。1作目では渡哲也さんが桐生の育ての親を演じており、その後のシリーズでも、藤原竜也、桐谷健太、北大路欣也、真木よう子、小栗旬、ビートたけし、堤真一、中井貴一といったビッグネームが名を連ねています。各俳優の顔も完全に再現されており、キャスティングの妙も光っています。

　最新作「龍が如く7外伝　名を消した男」では、大人気任侠シリーズ「日本統一」でダブル主演を務める本宮泰風＆山口祥行の出演が実現。日本を代表する任侠ドラマでお馴染みの二人が、「龍が如く」でも極道役で大いに暴れ回ります。

　本宮は最強の武闘派集団・渡瀬組の若頭補佐・獅子堂康生（ししどう・こうせい）にふんしており、桐生とも拳を交えます。恐怖で周囲を圧倒し、人を従わせる獅子堂からは、終始危険なオーラが漂っており、コントローラーを操作する手が思わず震えてしまうほど。また、山口は渡瀬組のナンバーツーである鶴野裕樹（つるの・ゆうき）を演じており、さまざまな罠を仕掛けて桐生に迫ります。頭脳派でコワモテな見た目ですが、物語が進むとちょっぴりお茶目な一面も見えてくるなど、愛されキャラとして存在感を発揮しています。

　また、裏社会に通じるなんでも屋・赤目（あかめ）役は、バラエティーなどで活躍するファーストサマーウイカが担当。大阪府出身のウイカのキレのある関西弁は、赤目にピッタリです。赤目は裏社会の窓口としてプレイヤーを助けてくれるため、彼女からの情報は一言たりとも聞き逃してはいけません。

　さらに、映画『アンティーク～西洋骨董洋菓子店～』などで知られる韓国の人気俳優キム・ジェウクも妖艶な若き極道・西谷誉（にしたに・ほまれ）役で出演しています。西谷は、甘いフェイスからは想像がつかない激しい狂気を秘めており、流暢な日本語を操るジェウクの怪演は圧巻。バトルではナイフを武器に素早い攻撃を連続で仕掛けてくる難敵なので、万全の準備をしてから戦いに挑むことをオススメします。

ゲームの域を超えた骨太なストーリー

　「龍が如く」は、作り込まれた骨太なストーリーで多くのファンを魅了しています。最新作「龍が如く7外伝　名を消した男」は、極道としての過去を全て捨てた桐生が、裏社会へ再び足を踏み入れていく物語。本作の桐生は、日本のフィクサーとして暗躍した組織「大道寺一派」から浄龍というコードネームを与えられ、組織のエージェントとして活動しています。

　桐生の生存が知られてはいけない緊張感と、桐生をも巻き込む巨大な陰謀が絡み合う展開は、ゲームの域を超え、1本の極道映画を観ているかのような没入感を味わうことができます。極道版『アベンジャーズ』ともいえる胸熱な喧嘩バトルは、思わず操作を忘れてしまうほど見惚れてしまいます。普段から極道作品の脚本・構成に携わる獅子堂役の本宮も、公式インタビューで「すごく緻密に組み立てられて、構成されている作品」と脚本の完成度を絶賛しています。

　ストーリーの合間で発生するバトルシーンも、さまざまな演出が仕掛けられており、各ボスとのタイマン勝負は毎回クライマックス級！　簡単なコマンド操作から放たれる技はどれも爽快で、「応龍」「エージェント」という異なるバトルスタイルを好きなタイミングで切り替えることもできます。「応龍」は敵を殴り倒したり蹴り飛ばすケンカ殺法で、「エージェント」はガジェットと呼ばれる装備を駆使して敵を一掃する諜報員スタイル。条件を満たせば新しい技も開放できるので、ストーリーが進むにつれて、バトル演出も豪華になる楽しさも格別です。

　桐生の知られざる物語を描く本作は、シリーズを一度もプレイしたことがない人も没入できる内容になっており、ゲーム中も常にヒントが表示されるなど初心者に易しいシステム。ゲームは得意ではないがキャストたちの声の演技を堪能したい場合は、難易度をイージーに設定もできるので、あっという間に「龍が如く」の世界観に入り込むことができます。

実在するお店も！現実世界のようなロケーション

　ゲームに登場する街も徹底的に作り込まれており、街を歩くだけでも楽しい！　舞台となる大阪・蒼天堀は、道頓堀がモチーフになっており、造形や街の光景も現実世界そっくり。タクシー移動も駆使すれば、街の隅から隅までじっくり探索することだって可能です。

　蒼天堀には架空のお店に混ざって、「牛角」「かに道楽」「大阪王将」「串かつだるま」「ツルハドラッグ」と実在する飲食店やドラッグストアなどが並んでいます。各店の名物を注文して体力回復したり、バトル中の緊急回復に使える栄養ドリンクを調達したり、プレイしていくうちに、気がつけば桐生の日常生活にのめり込んでいます。

　ほかにも、昔懐かしいミニ四駆をカスタマイズして参加するポケットサーキット、かわいいぬいぐるみなどをゲットできるUFOキャッチャー、絶世の美女たちが在籍する実写キャバクラなど、蒼天堀には体験施設が盛りだくさん。バトルで稼いだお金で豪遊するのも「龍が如く」らしく、ストーリーの合間に遊び尽くすことも一興です。

　2025年にシリーズ20周年を迎える「龍が如く」は、時代と共に進化を続け、今や映画級のスケールに到達しています。1月26日には、桐生が人生最期の戦いに挑む「龍が如く8」の発売も控えており、シリーズの進化はまだまだ止まりません。