徹底解説!『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』に登場するチョコたち
“チョコレートを食べたくなる映画”と話題のティモシー・シャラメが主演を務める映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(公開中)。ショコラティエのガブリエラ・クニョが手掛けたウォンカ特製“魔法のチョコレート”の詳しい説明から、制作にまつわる秘話まで徹底解説します!
空を飛べる!【ホバーチョコ】
ウォンカが劇中で町の人々に振る舞ったチョコレート。ペルーの沼(マーシュ)の葵(マロウ)から採ったマシュマロ、ロシアの道化師の苦い涙で塩味をつけたキャラメル、日本の皇居外苑のさくらんぼでつくられる。実際にはダークチョコレートの真ん中に塩キャラメルを入れて作られた。制作総数は900個/制作時間は2週間半で、1個につき4つのチョコレートパーツを使い、手作業で24個の穴を開け、さらに30個のピンクのドットを手描きしてつくられた。合計で、3,600個のパーツを使い、21,600個の穴と27,000個のピンクのドットが施された。
良いアイディアがひらめく!?【ひとすじの光】
ウォンかがヌードルに作った、彼女にとって“初めて”のチョコレート。凝縮された雷雲と太陽のしずくが、かすかな希望の光を見出す助けとなる!太陽のしずくには、ジューシーなマンゴーとパッションフルーツのジェルに、ホワイトチョコレート、バニラ、クレームフレーシュのガナッシュを合わせ、その後、ホワイトチョコレートで包み、ココアバター、色付けしたホワイトチョコレートの稲妻、本物の食用銀箔で作られたひとすじの光で装飾された。制作総数は80個、制作時間は10日。
夜遊びを楽しめる!【ナイトライフ】
キリンのミルクを入手するためウォンカとヌードルは、動物園の門番に夜遊びを完璧に模したナイトライフチョコを渡して忍び込むことに成功!外側にはシャンパン・トリュフの層があり、白ワイン、赤ワインと続く。そして歌とダンスが始まる。そしてウイスキー・ファッジの層に到達すると、感極まり無謀な行動をするかも……!? 最後に戸棚の奥にあったオールド・ポートワインの層に到達すると、意識を失ってしまう。中心にある極小のアスピリンが舌の上で泡立ち、恥ずかしさと後悔の後味を残すが、翌日の5時になれば、また同じことを繰り返したいという奇妙な衝動に駆られる……。クリスピーなラズベリー片とラズベリーゼリーとフルーティーなガナッシュが入ったホワイトチョコレートまたはダークチョコレートで成形。制作総数は85個、制作期間は10日。
キリンのミルク【マカロン】
動物園で入手したキリンのミルクを使ったマカロン。一口食べるとみるみる自信と勇気が湧いてくる! 自分を小さく感じたり、すべてに怯えることからお別れ!いくつか食べれば、身長が3メートルになった気分になる! チョコレートガナッシュとフルーティーなジェルを、円盤状のチョコレート2枚でサンドして作られた。キリンの模様は手描きで、小さな手彫りの耳が付けられている。制作総数は150個、制作期間は8日。
言動がミュージカル調になる【ブロードウェイ・ショー】
ひとつ口に放り込めば、すべてがブロードウェイのショーに。笑いを誘うニュース。あっと言わせるジョーク。1日中、あなたの言動はすべて振り付けされたものになる!シンプルかつ印象的なデザインを実現するため、複数の試作品がつくられ、最終的に赤とゴールドを手描きした成型チョコレートにたどり着いた。制作総数は400個、制作期間は2週間。
ふさふさに!【ヘア・エクレア】
髪が薄くなった? 絶望しないで、このチョコを食べると見事にフサフサに! カリッとキャラメリゼしたミルクチョコレートをベースに、ソフトな塩キャラメルをダークチョコレートで包み、口ひげのなかにはキャラメリゼしたミルクチョコレートの中身を入れ、ブラックカカオバターを塗った贅沢なチョコレートになっている。制作総数は200個、制作期間は7日。
ウォンカのママ特製【ママのチョコレート】
亡き母がウォンカに贈った、大切なチョコレート。長方形に成型された板チョコレートの上に、「W」の文字を手彫りでペイントされている。このシンプルなデザインは、ウィリーの母親が艀の上でわずかな材料と道具を使ってつくりあげたことを象徴している。ウォンカの母を演じたサリー・ホーキンスは、シーンで演じるチョコレートのテンパリングや扱い方を学ぶため、何度かチョコレートデザイナーのクニョの厨房へやってきた。クローズアップのシーンでは、ホーキンスの代わりに、クニョの手が撮影されている。制作総数は80個、制作期間は10日。
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