超豪華ハリウッド版大河ドラマ！真田広之「SHOGUN 将軍」何がすごいのか

　ハリウッドが圧倒的スケールで描く、陰謀と策略渦巻く戦国スペクタクル・ドラマシリーズ。大河ドラマファンもハリウッド大作ファンも待ち望んでいたであろう一作がついに完成しました。それが、真田広之が主演・製作を務めた「SHOGUN 将軍」（※R15+ 15歳以上がご覧になれます）です。全世界のエンタメサイトも、俳優陣の圧倒的な演技から、心をつかんで離さないストーリー、説得力のある世界観までこぞって絶賛！　「SHOGUN 将軍」の一体何がそんなに特別なのか？　そのすごさに迫りました。（編集部・市川遥）

日本への愛と誇り！製作・主演の真田広之のこだわりがすごい

　ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」は、映画『ラスト　サムライ』（2003）への出演を機にハリウッドに活躍の場を移して以来、常に第一線を走り続けてきた真田が、初めてプロデューサーを兼任した作品です。ハリウッドの撮影現場における数少ない日本人として“日本の描写を正確に”と常に心を配ってきた真田でしたが、一俳優として出来ることにはどうしても限界がありました。

　しかし、本作では初めて、プロジェクト全体に意見ができるプロデューサーという肩書きを得て、カメラの前でも後ろでもフル稼働。日本人役には全て日本人をキャスティングするところから始まり、撮影現場でも彼らをサポート、日本から戦国ものに精通したスタッフを招へいし、脚本やセリフの調整から美術や小道具の確認まで、徹底的にこだわり抜きました。そうして出来上がった「SHOGUN 将軍」は、ハリウッドの他を寄せ付けない壮大なスケールや目を奪うカメラワークはそのままに、今までにないレベルで正確に日本が描写されるという、超豪華なハリウッド版大河ドラマとなりました。すさまじい没入感で、1話目から、将軍の座を狙う百戦錬磨の武将たちの陰謀と策略が渦巻く戦国時代へ放り込まれることになります。

　真田は「自分が間違えば台無しにしてしまうわけなので、プレッシャーもありましたが、それだけにやりがいも大きかったです。本当に（『ラスト　サムライ』から）20年かかってやっとですね」とハリウッドでついに辿りついた“本物の日本”に感無量の様子。「日本人が観て誇れるものにしよう」とハリウッドと日本、それぞれのキャストとスタッフが一丸となって取り組んだと言い、「何より素晴らしい原作と脚本の中で、日本人の精神性やサムライスピリッツを貫けたように思います」と自信を見せていますが、その言葉は決して大げさではないでしょう。

世界的ベストセラー原作＆ハリウッドの製作陣がすごい！

　原作は、世界で1,500万部を売り上げたジェームズ・クラベルのベストセラー小説「SHOGUN」。1980年代のドラマ版も驚異の視聴率を誇り、海外における日本ブームの火付け役となりました。そんな「SHOGUN」の新たなドラマ化でクリエイターを務めたのが、トム・クルーズ主演の世界的大ヒット作『トップガン　マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスです。

　大河ドラマの大きな魅力の一つといえば、その作品ならではの武将たちの解釈やキャラクター同士の関係性ですが、『トップガン　マーヴェリック』で第95回アカデミー賞脚色賞にもノミネートされたマークスのストーリーテリングの力はやはりピカイチ。徳川家康、家康に仕えた英国人航海士ウィリアム・アダムス（日本名：三浦按針）、石田三成、豊臣秀吉、淀殿をはじめとした歴史上の人物や出来事をモチーフに、天下分け目の戦いとなった「関ヶ原の戦い」前夜をスリリングに描き出しており、息つく暇もないほど。按針の存在が浮き彫りにする日本と西洋の文化・精神性の違い、カトリックとプロテスタントによる植民地獲得合戦が繰り広げられる世界情勢の中での日本の立ち位置など、世界的な視点が鋭いアクセントとなって物語をよりエキサイティングにしています。

　業界をリードするハリウッドのクルーと戦国ものに精通した日本のクルーの共同作業により、家屋、街並み、小道具、衣装、食事に至るまで、そこには本物の日本が。そうして細部までこだわって作り上げられた世界が最先端のCGでさらに強化されているからこそ、生きるか死ぬかの切迫感のある戦国時代の雰囲気が肌で感じられ、武将たちの策略と思惑が入り乱れる物語に深く没入できるのです。

日本の才能結集！脇を固めるキャスト陣もすごい

　徳川家康をモチーフにした戦国最強の武将・吉井虎永役は、真田広之。家康と石田三成のどちらも演じたことがある真田はその知識を生かしてキャラクターに説得力を与えています。また、英国人航海士の按針（『レディ・マクベス』のコズモ・ジャーヴィス）を利用し、異国の力でも戦乱の世を平定しようとする策略家の虎永をさすがの存在感で演じています。虎永の命で、按針の通訳を務めることになる戸田鞠子役は、アンナ・サワイ。細川ガラシャをモチーフに“謀反人の娘”という宿命に立ち向かっていく鞠子は、『ワイルド・スピード／ジェットブレイク』や「モナーク：レガシー・オブ・モンスターズ」などハリウッドでの活躍が続くサワイの当たり役。鞠子の芯の強さは目が離せなくなるほど魅惑的です。

　さらに、虎永の家臣でありながら自分の欲望により忠実な樫木藪重役には浅野忠信、虎永と覇権を争う敵将・石堂和成役には平岳大、虎永の忠実な腹心・戸田広松役には西岡徳馬（※「徳」は旧字が正式表記）、亡き太閤との子を守る母・落葉の方役には二階堂ふみと日本の実力派が集結。一癖も二癖もあるキャラクターたちにふんした俳優陣の演技は、海外メディアでも「圧倒的」と絶賛されています。日本人なら誰もが知る史実の、知られざる真実とは？　関ヶ原の戦い直前の日本に漂着し、図らずも出世街道を駆け上がることになる按針と共に、視聴者も虎永の策略の波に飲み込まれ、そのカリスマ性に夢中になってしまうこと間違いなしです。

ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」は2月27日（火）からディズニープラスの「スター」にて独占配信　公式サイト＞＞
※初回は2話、それ以降は毎週火曜に1話ずつ配信。最終話は4月23日に配信予定。

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