朝ドラ「虎に翼」あらすじ・キャストなど情報【まとめ】
伊藤沙莉が主演を務め、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ1人の女性の実話を描く連続テレビ小説の第110作「虎に翼」(4月1日放送開始、NHK総合・月~土、午前8時~ ※土曜は一週間の振り返り ほか)。豪華キャストをはじめ、ドラマのモデルやあらすじについて、まとめて紹介する。
モデル・語り・主題歌は?
「虎に翼」のモデルは、日本初の女性弁護士の一人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長を務めた三淵嘉子(みぶち・よしこ)さん(1914-1984)。困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた女性法曹とその仲間たちの波乱万丈の物語を描く。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描かれる。
脚本を手掛けるのは、よるドラ「恋せぬふたり」(2022)で第40回向田邦子賞を受賞した吉田恵里香。語りを、連続テレビ小説第85作「カーネーション」でヒロインを務めた、女優の尾野真千子が担当する。主題歌は、米津玄師が書き下ろした新曲「さよーならまたいつか!」。
キャストは?
ヒロイン
佐田(猪爪)寅子(さだ(いのつめ)・ともこ)/伊藤沙莉
大正3年(1914)五黄(ごおう)の寅年に生まれ、寅子(ともこ)と名付けられる。あだ名は“トラコ”。女学校を卒業したのち、女性に法律を教える日本で唯一の学校へ進学し、日本初の女性弁護士となる。その道に苦悩し、弁護士の道を断念するも、戦後の日本国憲法に希望を見いだし、裁判官として、再び法曹の道を歩みだす。
<法律に関わる人々>
久藤頼安(くどう・よりやす)/沢村一樹
司法省・民法調査室主任。人当たりがよく常にフレンドリーで、海外の事情にも詳しいなど、振る舞いのすべてがスマートな人物。裁判官を目指す寅子の実力を買い、採用に力を貸してくれる。
桂場等一郎(かつらば・とういちろう)/松山ケンイチ
司法省・人事課長。司法の独立を重んじる気鋭の裁判官。堅物で腹の内を決して見せない人物のため、周囲の人々も彼をつかみきれていない。“法の世界”の手ごわい先輩だが、甘党としての微笑ましい一面も。戦後、再会した寅子の裁判官への道を手助けする。
多岐川幸四郎(たきがわ・こうしろう)/滝藤賢一
家庭裁判所設立準備室・室長。ともに家庭裁判所の設立準備にまい進する寅子の上司。かなりの変わり者で、寅子をあきれさせるが、家裁への情熱は誰にも負けない。
汐見圭(しおみ・けい)/平埜生成
家庭裁判所設立準備室・室長補佐。上司である多岐川の右腕となり、家庭裁判所設立のために奔走する。優しい性格のため、一見、気弱にも見えるが、実は破天荒な多岐川をしっかりとフォローしている人物。
穂高重親(ほだか・しげちか)/小林薫
高名な法学者で、寅子にとっては“法の世界”における生涯の師。女子教育に熱心で明律大学女子部の立ち上げに尽力し、教べんをとる。おおらかで何事にも動じない、ひょうひょうとした人物。一方で、おちゃめな一面も。民法改正審議会の委員を務めるなど、法曹界において重要な役割を担っている。
神保衛彦(じんぼう・もりひこ)/木場勝己
政治学の権威で、桂場の恩師でもある帝大教授。民法改正審議会の委員を務めるが、穂高と意見が対立する。
<明律大学時代の同期たち>
花岡悟(はなおか・さとる)/岩田剛典
女性から大人気、社交的で学生たちの中心的な存在。女子部卒の学生たちにも心を開き、寅子たちと行動を共にする。寅子にとっても気になる存在に。
轟太一(とどろき・たいち)/戸塚純貴
寅子たちが女子部から法学部へ進学した際に出会う男子学生。男は強くあるべしと努めて男らしく振る舞い、女子部卒の学生たちに対し警戒心を持っているように見えるが……。
山田よね(やまだ・よね)/土居志央梨
同級生の中でも人一倍やる気があるが、誰とも群れたがらず、のんきに見える寅子たちに強く当たる男装の女学生。女性の社会進出に熱い信念を持っている。
小橋浩之(こはし・ひろゆき)/名村辰
司法省・裁判官。相変わらずの減らず口で、寅子との言い争いが絶えない。
稲垣雄二(いながき・ゆうじ)/松川尚瑠輝
家庭裁判所設立準備室・裁判官。小橋とは違い、寅子に優しく接する。
<猪爪家の人々>
猪爪はる(いのつめ・はる)/石田ゆり子
寅子の母。料理と整理整頓が得意で、猪爪家の家計も家事も完璧に管理するしっかり者。現実的で、寅子には早く結婚して欲しいと思っている。末っ子・直明にだけは甘い。
猪爪花江(いのつめ・はなえ)/森田望智
寅子の女学校の同級生で親友。女学生のうちに結婚することが夢で、寅子の兄・直道と婚約中。妻として必要なものを全て習得し、家庭で一番になりたいと願っている。
猪爪直明(いのつめ・なおあき)/三山凌輝
純粋な性格で家族想いな寅子の弟。責任感が強く、家計を支えるため自分を犠牲にしようとするような一面も。
佐田優未(さだ・ゆみ)/斎藤羽結
寅子と優三の娘。忙しい母に負担をかけないよう、いい子を演じている。
猪爪直人(いのつめ・なおと)/琉人
花江の直道の長男。利発でしっかり者。家の手伝いを積極的に行っている。母の花江が大好き。
猪爪直治(いのつめ・なおはる)/楠楓馬
花江の直道の次男。甘えん坊だが、いとこの優未のめんどうを見てくれる一面も。母の花江が大好き。
猪爪直言(いのつめ・なおこと)/岡部たかし
寅子の父。銀行に勤める、猪爪家の大黒柱だが、妻のはるには頭が上がらない。大抵のことは笑って許してくれる優しい父であり、法律を学びたい寅子の夢を応援する。病気で他界した。
佐田優三(さだ・ゆうぞう)/仲野太賀
猪爪家に下宿している書生。昼は銀行で働き、夜は大学で勉学に励む。早くに両親を亡くしており、弁護士だった父に憧れて大学に通うが、高等試験(現在の司法試験)になかなか合格できない。後に寅子と結婚し娘を授かる。戦死。
猪爪直道(いのつめ・なおみち)/上川周作
人が良く、妹思いな寅子の兄。寅子の親友・花江に一目ぼれし、婚約をしている。妹の結婚を心配しつつも、好きなことをして欲しいとも思っている。戦死。
猪爪直明(いのつめ・なおあき)/三山凌輝
少年時代/永瀬矢紘
少年時代/正垣湊都
<明律大学の仲間たち>
桜川涼子(さくらがわ・りょうこ)/桜井ユキ
華族のお嬢さまで、英語が堪能、成績優秀、ファッションや行動が雑誌で取り上げられるほどの有名人。いつもお付きの女性を伴って登校している。
大庭梅子(おおば・うめこ)/平岩紙
寅子の同級生の中で一番年上の学生。弁護士の夫を持ち、家庭では3人の息子の母親。世話好きで毎日のようにおにぎりを作ってきてくれる。
崔香淑(さい・こうしゅく)/ハ・ヨンス
日本語が堪能な朝鮮半島からの留学生。法律を学んだ兄の勧めで明律大学女子部に進学した。寅子たちと仲良くなる。
<法を学ぶ寅子が出会う人々>
雲野六郎(うんの・ろくろう)/塚地武雅
寅子が働く雲野法律事務所の代表。人情に厚く、いつも依頼をタダ同然で受けてしまうため、事務所の経営は苦しい。
桜川寿子 (さくらがわ・ひさこ)/筒井真理子
涼子の母。夫・侑次郎を婿に迎え、桜川家を存続させた。涼子には、自分と同じように婿を取り、家を守ってくれることを望んでいる。
桜川侑次郎(さくらがわ・ゆうじろう)/中村育二
涼子の父。入婿のため、妻・寿子より立場が弱い。涼子の将来には放任主義の姿勢を見せている。
笹山(ささやま)/田中要次
「笹寿司」の主人で寿司職人。いわゆる「傍聴マニア」で、寅子たちと法廷でたびたび顔を合わせる。寅子を娘のように思い、応援してくれている。
竹中次郎(たけなか・じろう)/高橋努
常にゴシップ記事を探している新聞記者。女子部の寅子たちのことも皮肉に書き立てるが、各界に通じている事情もあり、時に寅子に忠告することも。
久保田聡子 (くぼた・さとこ)/小林涼子
寅子の先輩となる女子部一期生のリーダー的な存在。率直な物言いで一見とっつきにくそうだが、後輩の面倒見は良い。
中山千春(なかやま・ちはる)/安藤輪子
久保田と同じ女子部の一期生で、ともに寅子たち後輩を歓迎する。人当たりが柔らかく、親切で、涙もろい。
玉(たま)/羽瀬川なぎ
桜川家のお付き。涼子を敬愛し、いつもそばにいるため、寅子たちとも親しくなる。
稲(いね)/田中真弓
花江の実家・米谷家で働く女中で、花江と寅子を母のように見守る。故郷の新潟に帰った後も、寅子との縁が続く。
大庭常(おおば・つね)/鷲尾真知子
梅子の姑。弁護士一家としての大庭家の誇りを守ることを第一に考えており、梅子の長男・徹太も自ら育てあげ、梅子には子育てをさせなかった。常に威厳を保ち、梅子や孫たちに厳しくあたることも。
あらすじは?
大正3年(1914)、五黄(ごおう)の寅年に猪爪家に生まれたことで、“寅子”と書いて“ともこ”と名付けられた猪爪寅子は、女学校卒業の年、親に縁談を進められるも納得がいかず、女性が法律を学ぶ場所「明律大学女子部法科」への進学を決め、弁護士への道を歩み始める。同行卒業生から3人が、日本初の女性弁護士となり、その1人として注目の存在となった寅子。
女性弁護士として活動しながら、猪爪家に下宿していた優三と結婚し、娘・優未を授かるが、自身の立場に苦悩し、弁護士の道を断念する。戦争により兄と夫を亡くし、病気によって父も他界。悲しみに明け暮れる中、戦後の日本国憲法に希望を見いだした寅子は、一家の大黒柱になることを決意し、裁判官として再び法曹の世界に挑む。
(C) NHK