アニメ「ULTRAMAN」に幻の裏設定!応援隊長・青柳尊哉が激白
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アニメ「ULTRAMAN FINAL」Blu-ray BOXの発売を記念して、長年この作品の応援隊長を務め、五条隊員役の声も演じる俳優・青柳尊哉がその胸の内と共に、日本語吹き替えも担当するNetflix映画『Ultraman: Rising』(6月14日全世界配信)の見どころを語った。
解き明かされる謎と、ヒーローの新生に大興奮!
Q:いよいよアニメ「ULTRAMAN FINAL」のBlu-ray BOXが発売されます。感慨はいかがでしょうか?
僕が応援隊長みたいな形で、こんなに長く関わることになるなんて、当時は思いもしませんでした。この作品と一緒に歩めた5年間という時間を通じて、僕自身の中にも物語ができた。それはとてもありがたいことだなと、勝手に感じています。
Q:原作漫画に先んじて明かされる思惑などもあり、アニメ版独自のクライマックスが描かれました。
アニメ版も漫画版もそうですが、物語全体にある種の緊張感みたいなものが通底している。その緊張感の正体がついに紐解かれるという点も、FINAL Season の醍醐味だったと思います。果たして黒幕は誰なのか? いったい何のためにそんなことをするのか? ずっとどこかに引っかかっている感覚。それが判明したことによってもたらされる爽快感があったなと思います。
Q:満を持して登場する ULTRAMAN SUIT の最終形態・Cタイプスーツの印象はいかがでしたか?
シンプルに全部削ぎ落した、原点回帰的なデザインですよね。僕らがずっと慣れ親しんできた当初のスーツが、文字どおり殻を破るかのごとくバリバリと剥がれ落ちて中からあのスーツが出てきたときの興奮を、今でも覚えています。あれはカッコいいですよね。燃えます。
五条隊員の明かされざる裏設定
Q:青柳さんは、科特隊のオペレーター・五条隊員として声の出演もされていますね。
「どこかで出演できるタイミングはないだろうか?」と、密かに機を窺(うかが)い続けていたんです。いつでもウルトラマンをやる準備をしていました(笑)。ウルトラマンにはなれなかったんですが、ようやく FINAL Season で「青柳さんに演じていただきたい役があるんです」とお声がけをいただきまして、「よろこんで!」と引き受けさせていただきました。
Q:五条隊員を、どういうキャラクターだと説明されていましたか?
「科特隊の一員で、色々と関わってくる役どころです」と聞いていました。実はもともと異星人で、エドの手先として暗躍しているっていう設定があったんですよ。最終回のエンディング後、アダドやバルキュア、マーヤたち異星人組が居酒屋でクダを巻いているシーンがありますよね。あそこにちゃっかり混ざっていて、そこで初めて異星人だったとわかるっていう。最初は「そんな重たい役はイヤです!」って言っていたんですよ。でも台本をいただいて目を通してみると、「あれ? 違うな……」と(笑)。いつの間にか、その設定はなくなったみたいですね。もっとも、完璧に地球人と同様に振る舞えなければ、科特隊には紛れ込むのは不可能なので、どちらにしても演じ方に違いはなかっただろうと思います。
ケンはカラッとした爽快感のあるヒーロー
Q:声の出演といえば、配信開始が迫っている『Ultraman: Rising』でも、怪獣防衛隊KDFのアオシマ隊員を演じておられるとか。
ええ、やらせていただきました。「ULTRAMAN」の五条隊員や「ウルトラマンZ」のヘビクラを演じさせていただく中で、「こういう役があるんですけど、いかがですか?」と声をかけていただき、これまた「私なんかでいいんですか?」と(笑)。
Q:本作も進次郎と同様、父親からウルトラマンの力を受け継いだ男が主人公です。両者のどんなところに共通点、あるいは相違点を感じられますか?
進次郎もケンも、ウルトラマンという強大な力を父親から受け継いでしまった。でもそれは必ずしも、彼ら自身が望んで手にした力ではない。その点は、確かに共通しているところだと思います。しかし一方はごく普通の少年、もう一方はスーパースターとして世間に認知された大人であるというのが大きな違い。ケンの方は、悩むにしても爽快感がありますよね。カラッとしている。進次郎みたいに、そっと寄り添って背中を押してあげたくなるんじゃなくて、みんなで豪快にバンバン背中を叩いてやりたくなる。どれだけ叩いても大丈夫というか、叩きやすい背中を持っているというか。進次郎に対するような繊細さは必要ない気がします(笑)。
Q:主人公サトウ ケンにもっとも共感できたシーンはどこでしょう?
「孤独は理解されないな」ということは、すごく感じました。彼がスーパースターであればあるほど孤独になっていく。周囲から理解されなくなっていく。人に言えない悩みが増えていく。そんな誰でも持っている孤独の大きさとどう向き合っていくかっていう辺りが、「ああ、自分もケンなのかもしれないな」と感じた部分ですね。ケンだけじゃなく、穏田博士についても同じです。彼にだって人に言えない、言わない孤独がある。アオシマ隊員も、ケンの父親もそう。身近な人を守りたいという思いは何も変わらない。そこは進次郎も共通だなと感じました。
Q:「ULTRAMAN FINAL」Blu-ray BOX、および『Ultraman: Rising』に興味を持った読者へ向けて青柳さんからメッセージをお願いいたします。
「ウルトラマンって色んな解釈があっていいんだな」「こんなに広くて自由なんだな」ということを体現しているのが、アニメ「ULTRAMAN」であり、原作漫画の「ULTRAMAN」であり、近々配信される『Ultraman: Rising』であると思います。どうぞ、楽しんで下さい。そして、いくつになっても「ウルトラマン、いいよね」と楽しみを分かち合える仲間を探しに行きましょう。その仲間の輪が、この作品を通して、またテレビシリーズを通して、世界中に広がっていくと嬉しいなと思います。
──ありがとうございました。
青柳尊哉(あおやぎ・たかや)
1985年2月6日生まれ、佐賀県出身。舘プロ所属。数々のドラマや映画、舞台などで活躍する俳優。アニメ等で声優にも挑戦している。2016年「ウルトラマンオーブ」ジャグラス ジャグラー役で注目を集め、2020年「ウルトラマンZ」でもヘビクラ ショウタ/ジャグラス ジャグラーとして出演。TSUBURAYA IMAGINATION にもレギュラー番組を持つなど、ウルトラマンシリーズには縁が深い。
「ULTRAMAN FINAL」Blu-ray BOXは5月29日発売(価格:税込33,000円) 発売・販売元:バンダイナムコフィルムワークス
(c)円谷プロ (c)Eiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi (c)ULTRAMAN製作委員会