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『インサイド・ヘッド2』号泣する大人が続出!なぜ?

インサイド・ヘッド2

 ついに8月1日に日本公開を迎えるディズニー&ピクサー最新作インサイド・ヘッド2。明るく元気な女の子ライリーが成長し、高校入学を控えた時期に現れた大人の複雑な感情に戸惑い、混乱する頭の中を描いた本作ですが、試写会ではその物語にティーンエイジャーのみならず、大人たちも号泣! 「信じられないくらい泣いてしまった」「涙がポロポロこぼれた」「ハンカチがなかったらヤバかった」といった声が多数寄せられています。一体、本作の何がそんなに大人たちの心の琴線に触れているのか、試写会参加者のコメントから分析してみました。(編集部・市川遥)

アニメーション映画歴代No.1の特大ヒット!日本人に刺さる理由

インサイド・ヘッド2

 6月に世界公開された本作は、公開3日間でアニメーション映画として歴代最高となる世界オープニング興収2億9,500万ドル(約457億円)を上げる特大ヒットスタートを切りました。批評家及び観客の熱烈な支持を得てその勢いはますます加速し、7月30日時点での世界興収は今年No.1となる15億677万3,929ドル(約2,335億円)に到達しています。これは『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』『モンスターズ・インク』『Mr.インクレディブル』シリーズをはじめ数々の大ヒット作を持つピクサーにとって史上最大であるだけでなく、『アナと雪の女王2』を抜いてアニメーション映画史上歴代No.1という快挙を達成し、映画の歴史を塗り替えるとんでもないヒットなのです。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル155円計算)

 前作『インサイド・ヘッド』でのライリーは11歳で、彼女の頭の中にいる感情はヨロコビ(喜び)、カナシミ(悲しみ)、イカリ(怒り)、ムカムカ(嫌悪)、ビビリ(恐れ)というシンプルな5人だけでした。しかし、本作のライリーは人生の転機を迎えるティーンエイジャー。人間関係が複雑になっていくだけでなく、いい人間でいなければ、絶対に結果を残さなくてはというプレッシャーものしかかり、シンパイ(不安)、イイナー(嫉妬)、ダリィ(倦怠)、ハズカシ(羞恥心)という新たに現れた“大人の感情”が彼女の中で嵐を巻き起こすことになります。

インサイド・ヘッド2

 努力家で自分に厳しいがゆえにシンパイにさいなまれていくライリーは、心配性でついつい無理をしてしまいがちな日本人が特に共感できそうな愛すべきキャラクター。さらにキャラクターデザインチームのリーダーは日本人アーティストの村山佳子が務めており、新たな感情たちは日本人に刺さること必至のかわいさとなっています。それだけに、日本の大人たちを魅了する下地は、しっかり出来ていたといえるのではないでしょうか。

頑張り屋のライリーに自分が重なる!

インサイド・ヘッド2

 実際に試写鑑賞後のコメントで多かったのも、「ライリーに自分が重なる」というものでした。しかも、思春期の頃を思い出して「あんなこともあったな」と懐かしく感じるというのはもちろん、気づけば今現在の自分と重ね合わせて涙してしまっていたという大人が多数!

 のしかかるプレッシャーに自分を見失いそうになったり、周りに合わせようとして無理してしまったり、将来への不安で感情がぐちゃぐちゃになったりという経験は、むしろ社会の荒波にもまれている大人の方こそ覚えがあるものかもしれません。それだけに「社会人のわたしが観てもグッとくる」「心当たりありすぎて共感」「ライリーの悩みが妙にリアル」といった声が上がっており、思春期の少女とその頭の中の物語であっても、大人にもまるで自分自身の物語かのように訴えかけてくるものがあり、それゆえダイレクトに感情を揺さぶられるのです。

無駄な感情なんてない…どんな自分も大切にしたくなる!

インサイド・ヘッド2
オレンジ色の新キャラクター、シンパイの日本語吹き替え声優を務めたのは多部未華子。「うますぎて多部さんだと気づかなかった」という声も多数

 そして本作の特別な点は何と言っても、どの感情も心の底からライリーの幸せを願っていて、彼女を幸せにしたくて全力で頑張っているということでしょう。常に最悪のシナリオを予想して暴走していくシンパイの行動原理も、悪いことはできるだけ回避してあげたいというライリーへの愛ゆえ。そんなひたむきな感情たちの姿を見ていたら、一見マイナスに思える不安をはじめとした感情を持つのもそんなに悪いことではないし、そんな不完全な自分も大切にしてあげたいと思えてくるのです。

 本作の監督であるケルシー・マンは「この映画は、自分自身を受け入れることをテーマにしています。ダメなところを含めて、自分を愛すること。誰しも愛されるために、完璧である必要はないのです」と語っています。それは思春期に限らず、大人にも強く響くメッセージです。その優しいメッセージを体現したクライマックスには、自分まで抱きしめられたように感じる大人が続出。だからこそ、思いがけず涙腺が緩んでしまうのでしょう。不安をポジティブに捉える方法を教えてくれる本作は、毎日頑張る大人たちにこそ観てもらいたい作品です。

映画『インサイド・ヘッド2』は8月1日より全国公開 公式サイト
(C) 2024 Disney / Pixar. All Rights Reserved.

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