『ツイスターズ』グレパ吹き替え・津田健次郎が絶叫しまくり！アフレコ現場に潜入してみた
直径2,000メートル、時速500キロメートルの超巨大竜巻モンスターの猛威を描いた夏の洋画大作『ツイスターズ』。『ジュラシック・ワールド』の製作陣が再集結し、巨匠スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮に名を連ねる本作は、日本語吹替版も豪華！ 主人公・ケイトの声を小芝風花が務めるほか、下野紘、瀬戸麻沙美、青山穣、田中美央、朴路美（※「路」は「王へんに路」）、江口拓也、伊東健人、菊池こころ、仲村宗悟、八十川真由野といったトップ声優たちが名を連ねる。
中でも注目は、ハリウッドで飛ぶ鳥を落とす勢いの“グレパ”ことグレン・パウエルの吹き替えを担当する津田健次郎。持ち前の低音ボイスでさまざまなキャラクターを演じ分けてきた津田が、竜巻チェイサー（追跡者）・タイラーとして超巨大竜巻モンスターに立ち向かう。人類を脅かす最大規模の竜巻に挑む一人の男に、津田はどのように声を吹き込んだのか？ 6月に都内某所で行われた津田のアフレコ収録に潜入し、その一部を目撃した。（取材・文：編集部・倉本拓弥）
津田健次郎が絶叫！アフレコ収録の様子
今回公開されたのは、アフレコ収録の冒頭1時間。アクションアドベンチャーだけあって、冒頭からタイラーたちが竜巻に立ち向かう緊迫のシーンが連続する。収録ブースに入った津田は、音響監督との打ち合わせに臨み、収録シーンの状況、タイラーの声のニュアンスからタイミングまでを確認し、一度リハーサルした後、本番収録に臨んだ。
洋画の吹き替えでは「演じている役者さんが出す表情やニュアンスなど、できるだけそこに寄り添っています」と話す津田。グレンの演技を観察しながら、正確に声を吹き込んでいく。竜巻に関する気象用語や映画に登場する場所の固有名詞など、カタカナ表記の発音に苦戦する一幕もあったが、声を出すタイミングやトーンはリハーサルの段階からしっかり掴んでおり、音響監督と微調整を繰り返しながら、アフレコを進めていった。
津田が担当するタイラーは、幼少期に見た竜巻に魅了されてから、竜巻を追い続け、衝撃的な映像を届けることに命を燃やす男だ。竜巻に遭遇すれば、たちまちハイテンションになり「イェーイ！」「ヒャッハー！」と絶叫することも。冷静で寡黙なキャラクターを演じる機会が多い津田だが、タイラーのテンションに合わせて「イェーイ！」「ヒャッハー！」と叫びまくる。絶叫のパターンも豊富で、台本2～3ページかけて、いくつもの絶叫を収録していた。
ちなみに、津田が収録ブースに欠かさず持ち込むアイテムは「3色ボールペン」。自分のセリフは赤色、注意事項は黒色、別録りの部分は青色で書き留めるなど、役割によって色を変えているそうだ。
その後も、主人公ケイトとの会話などを中心にアフレコを進めていった津田。津田とタイラーが、1時間で見事にシンクロしていくさまが垣間見えた。本番の合間は笑みもこぼれ、終始リラックスした状態で収録する姿が印象的だった。
アフレコ後の津田健次郎に単独インタビュー
アフレコ収録を終えた津田に、収録ブースで単独インタビューを実施。作品の魅力、実際に声を当てた感想について話した。
Q：『ツイスターズ』日本版声優のオファーを受けた時の心境は？
日本版声優にお声がけいただき、嬉しかったです。非常にエンターテインメント性の高い超大作なので、どういう作品で、どういう役になるのかとても楽しみでした。
Q：津田さんが担当したタイラーのどんなところに魅力を感じましたか？
タイラーは勢いで竜巻モンスターに突っ込んでいく“竜巻チェイサー”という、動画配信者みたいな立ち位置なのですが、竜巻に関する知識はすごく深くて広い。最初すごく嫌な奴なのですが、主人公のケイトとの距離が縮まっていく中で、非常に心の温かい、熱い男だということが垣間見えます。ただの良い奴でもただの熱い男でもない。ちょっと嫌な奴というバランスが魅力的です。
Q：タイラー役は『トップガン マーヴェリック』でブレイクしたグレン・パウエルさんです。津田さんから見た、グレンさんの魅力は？
タイラーのアツい部分、ちょっと嫌な奴に見せていく感じ、そしてやさしさだったりをひとつの役に集約していて、素敵な役者さんだなと思いました。
Q：タイラーが絶叫するシーンが多いですが、アフレコで大変だったことは？
叫びのシーンはもちろん、いろんな人との会話でにぎやかになっている部分、竜巻モンスターに巻き込まれて避難しなければならない、そこを何とかしなきゃいけないシーンでは、同時にいろんな人が喋っているので、どれが自分の声だというのを事前の台本チェック時に、何回も声を聞きました。（声を出す）タイミングがすごく難しかったです。でも、非常に躍動感あるシーンに出演させていただいているので、そこは楽しかったです。
Q：これから作品を観る人へ、映画の見どころを教えてください。
非常に迫力のある竜巻が襲ってくるので、ぜひ大画面、大音量で観ていただけたらなと思っています。とても恐ろしい竜巻を、人間の力でねじ伏せていく。その中にドラマやアクションと、さまざまな要素が詰まっているエンターテインメント作品です。
映画『ツイスターズ』は8月1日（木）全国公開
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