みんな変わっちまった…ハリウッドザコシショウ激白!『トランスフォーマー/ONE』メガトロンに共感しまくる!
提供:東和ピクチャーズ
『トランスフォーマー』シリーズの起源が明かされる『トランスフォーマー/ONE』の日本公開に先駆けて、作品を鑑賞した破天荒芸人・ハリウッドザコシショウが、劇中で主人公・オプティマスプライムと固い友情で結ばれた最良の友から最悪の宿敵へと闇堕ちする、若かりしメガトロンを全力サポート! 頑なに、我が道を歩み続けた自らの青春時代をシンクロさせつつ、袂を分かつオプティマスを全面サポートする平成ノブシコブシ・吉村崇に一言申す! オプティマス側に立つ吉村のインタビューはシネマカフェで掲載中。(取材・文:くれい響・写真:中村好伸)
あの頃とクオリティが違いすぎる!
シリーズを通して永遠の宿敵として対峙してきたオプティマスとメガトロンの若き日を描く『トランスフォーマー/ONE』。変形(トランスフォーム)もできない労働ロボットとしてキツい仕事に明け暮れる時代に出会い、同じ釜の飯を喰いながら切磋琢磨してきた二人の友情と大冒険、そして、大いなる力を手にして決裂するまでの“エピソード0”が描かれる。
日本で1985年から放送されたアニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」を少年時代に観ていたというハリウッドザコシショウ(以下、ザコシ)。そんな彼の目に、新次元リアルCGで製作されたシリーズ最新作はどのように映ったのか。
「僕が最初にハマったのは、まだオプティマスが“コンボイ”という名前で、メガトロンが(戦車ではなく)ワルサーP38のピストルに変形していた時代ですからね。それから続編(アニメ第3弾)の『ザ☆ヘッドマスター』も好きでしたし、恐竜に変形するダイノボットのおもちゃや、ファミコンの『トランスフォーマー コンボイの謎』で遊んでいた記憶もあります。だから、全編CGで作られた今回の映画を観て、どこか懐かしさも感じつつ、ビジュアルが凄く綺麗で、豪華になった印象が強かったですね。クオリティが全然違う」
「それに、オプティマスとメガトロンが同期というか、同じ釜の飯を喰っていたという設定は意外だったし、悪の権化であるメガトロンがあんな優しい性格だったことに、最初は違和感しかなかったですが、すべての始まりの物語に引き込まれてしまいました」
こっち側じゃなかったのか…仲間の変化に嫉妬
後に“破壊大帝”の異名を持ち、ディセプティコン(デストロン軍団)を率いるメガトロン。単なる悪役に留まらないキャラに、ヒール(悪玉)を愛するザコシは、違和感なく感情移入していったとのこと。
「昔からプロレスでいえば、ベビーフェイス(善玉)よりヒール(悪玉)に惹かれていましたからね。アニメでいえば、『ドラゴンボール』なら悟空よりピッコロ大魔王だし、『北斗の拳』ならケンシロウよりもラオウ。あと、芸人さんなら、ビートたけしさんや竹中直人さんに憧れていたので、自然とメガトロンに感情移入しちゃうんです。周囲に引かれても自分の信念を貫き通すところとか、カッコいいじゃないですか! さすがに僕は誰かを裏切ることはしませんが、オプティマスに言わせれば『お前がやってることに、ついて行けないわ』みたいな感じになっちゃうじゃないですか。そうなってしまうのも、どこかわかるんです(笑)」
さらに、同じ夢を追っていたはずの若き日のオプティマスとメガトロンが、違う道を歩んでいく『トランスフォーマー/ONE』のストーリーは、彼自身とNSC大阪校11期生として同期だったケンドーコバヤシの姿にシンクロしたようだ。
「僕と同じような芸風のケンコバには、どこかシンパシーを感じていたし、仕事がないときは、いつも遊んでいましたからね。たまにある一緒の仕事でも『世間じゃ通用しないようなボケやっちゃおうぜ』と無茶なこともしてたし。オプティマスの無茶な誘いにのって、メガトロンがトラブルに巻き込まれるようなこともありましたよ」
「それで一緒に売れたい気持ちもありつつ、そういうわけにもいかなくなって、それぞれ違う道を歩くことになったのも、この映画とめちゃめちゃ重なるんですよ。その後、先に売れて、マイナーチェンジしたケンコバをテレビで見たときは『お前、こっち側の人間じゃなかったの?』っていう寂しさもあったし、ムカつきもありましたよ。だからこそ、メガトロンがオプティマスに抱いた複雑な心境がわかる。でも、僕はケンコバが世間に認められたことが嬉しかったし、『お前、いつリングに上がってくるんだよ?』と冗談交じりで言われても、まったく腹が立たなかったんですよ」
劇中では、オプティマスもメガトロンも最初は変形することができず、自分に自信を持てない鬱々とした日々を送っていた。しかし、あることがきっかけで変形能力を手にする。そんなメガトロンが、絶大な力を手にして覚醒したように、2016年の「R-1グランプリ」で優勝したことにより、ザコシにも大きな転機が訪れる。
「それまで誰からも相手にされなくて、テレビに出てもまったくウケない状態だったのが、自分が意図しないところで、ひとつひとつの発言が強くなった。それによって、例えば『自分のやりたいボケができるんじゃないか?』という野望も生まれました。その後、『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』で3回優勝させてもらったことで、僕の“取扱説明書”みたいなものが業界内に広まったと思うんですよ。それこそ、自分にとっての『コグ(トランスフォーマーの変形に必要なアイテム)』だったような気がしますね。これで一人前の芸人になれた=トランスフォームできたみたいな(笑)。それで己の道を歩みながら部下を率いるメガトロンの姿も、まさに僕ですね。BULLET CLUB(新日本プロレスのヒールユニット)のような集団が好きなので、事務所内でもバイきんぐや錦鯉たちを率いて“ハリウッド軍団”を組んでいますから!」
オプティマス=吉村は「ぜんぜん破天荒じゃない!」
さて、今回の企画ではザコシと同じく破天荒キャラで知られながら、現在はMCなど活動の幅を広げている、平成ノブシコブシ・吉村崇がオプティマスを全面サポート。後輩でもある彼の率直な印象をザコシは「ぜんぜん破天荒じゃない! あいつはエリートだ!」と断言する。
「吉村は破天荒キャラで出てきたけれど、僕に言わせれば、実際はぜんぜん破天荒じゃない。オリエンタルラジオや NON_STYLE の系統というか、正当派のエリートとして売れたのだと思う。じゃないと、デビューしてあんな早く売れないですよ。ケンコバや僕、くっきーと同じ穴のムジナじゃないし、オプティマス側に立つ理由も納得できますね。実際、バラエティでMCとかサブMCやってますからね。『吉村と一緒にやるのが楽しい』と思っている先輩が多いし、エリートな後輩です。僕はMCとかやりたいと思わないし、やっぱり『ヒールとして、番組を荒らしてくれ』って言われる方がやりやすいんですよ。どこか無理したくないというか、ヴィランがヒーローをやったら、バランスが崩れてしまう気もしますし」
ちなみに、ノブコブ吉村は、ザコシについて「ザコシさんは基本的にはオプティマスな人だけど、あえてメガトロンになっている」とシネマカフェのインタビューで語っている。
>>ノブコブ吉村、ヒールぶってる先輩!? ハリウッドザコシショウに物申す!
そんな吉村の指摘に、ザコシも反論。「キャラや芸風がメガトロンで、内面もメガトロンだったら、人としてヤバくないですか? 吉村もそうだけど、ちゃんと売れてる人は、内面は優しくてリーダーシップもあるオプティマスな人ばかり。じゃないと、このご時世やってられないし、僕も『R-1』の審査員なんてやらせてもらえないですよ」
それでも、ザコシはリーダーとして正義を歩むオプティマスより、己の信念を貫き悪となるメガトロンこそが自分の生きる道だと考えているようだ。
「吉村と僕の大きな違いを強いて挙げるなら、吉村のように世間に認められるような芸を突き詰めてやっている人と、僕のように自分のやりたいことを突き詰めてやっている人の違いじゃないかと思いますね。そういう意味でも、あえて正当な道じゃなく、邪道な道を進んだ僕はメガトロンなんでしょうね。僕みたいにやりたいことを突き詰めて、ゴールできた芸人は、ほんの一握りだから、ホント運がいいと思います」
そのうえでザコシは、吉村にこんな提言も。「ただ、吉村はオプティマスじゃなくて、この映画に出てくるあの黒幕かもしれないな(笑)。強大な存在に媚びを売ってる感じとか。もう一度、この映画を観て、自分の本当の正体に気付くか、これからもオプティマスのように、後輩に慕われる存在になってほしい!」
さらに「ザコシさんは、もうメガトロンぶるのをやめて、服を着て、シャツを着て、革靴履いて、落ち着いてください」と、先輩思いのノブコブ吉村からの激励メッセージは続くが、ザコシは「別に、メガトロンぶってないですよ!」とさらに反論。
「裸になるのだって、発注が来るから、それに応えるだけで、別に突っ張って裸になってるわけでもない。ただ、服着てると残念がる視聴者が多いから、『どっちでもいいですよ』って言われたら裸です。僕も手を抜いてると思われたくないし、全力で行きたい。例えば、雪山での営業では『ザコシ、ひよってんな』とお客さんに思われたくないから、絶対服は着ないですね。そういうブッキングしてくれたクライアントさんの気持ちを考えたら、やっぱ『寒い、寒い』って震えているのが面白いじゃないですか。そう考えると、やっぱ僕はオプティマスに近い男かもしれませんね(笑)」
映画『トランスフォーマー/ONE』は9月20日公開より全国公開
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