キモかわキャラが大渋滞!世界中で大人気『ビートルジュース』は何がすごい?
提供:ワーナー
ハロウィンの夜に大騒ぎが起きる! お騒がせキャラが大暴れするホラーコメディ『ビートルジュース ビートルジュース』が9月27日にいよいよ日本公開! この騒ぎの中心にいるのが、コワそうだけど、どこか憎めないキャラクター、ビートルジュース。真っ白なガイコツ顔に、緑色のボサボサ頭、白黒ストライプのスーツで暴れ回るビートルジュースって、いったい何者?(文・平沢薫)
ジェシーも演じた!実は世界的な人気キャラ
ビートルジュースの正体は知らなくても、なんとなく見覚えのある人は多いかも。それもそのはず、実は彼、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のモンスターたちが大集合する人気アトラクション「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」で、ドラキュラやフランケンシュタインたちが歌い踊るロックコンサートのDJを担当しているのだ。USJでステージをノリノリに盛り上げる彼と出会っている人も多いはず。
もともとは、ハロウィンシーズンの定番映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』で原案・キャラクター設定・製作を担当したティム・バートン監督の映画『ビートルジュース』(1988)に初登場したキャラ。それが人気を集めてハロウィン仮装の定番になり、アメリカでは今でもハロウィンとなれば彼のコスチュームが販売されているほど。また、2019年にはブロードウェイミュージカルとなり、大ヒットを受けて2022~2023年に再演。日本でも2023年に、SixTONESのジェシー主演で上演された。もはや映画を離れて世界中の人気者になっているキャラなのだ。
それを証明するのが『ビートルジュース ビートルジュース』の全米大ヒット。9月6日に公開された週末のオープニング興行収入はなんと1億1,000万ドル(約160億円・1ドル145円計算)を突破! 全米ぶっちぎり第1位の大ヒットスタートとなった。
そんなビートルジュースの正体は、死後の世界に住んでいる、推定600歳のお騒がせ者。ビジュアルは見ての通りのオヤジだが、職業はゴーストたちの暮らす家からジャマな人間たちを追い出す、イケてる"人間怖がらせ屋"。得意の変身能力で、急に奇妙な姿に変貌して人間を驚かすのが大好き。口が悪くて自分勝手だが、ホレっぽさが災いしたマヌケな失敗も多く、根はイイヤツな気がしてどこか憎めないのが魅力。彼を召喚する方法は簡単、“ビートルジュース”と3回唱えるだけで、人間の世界にやってくる。彼がやってくると、そこではなぜか大騒動が起きてしまうのだ。
濃すぎ!キュートなお騒がせキャラが大渋滞
そんなビートルジュース(マイケル・キートン)が暮らす死後の世界は、ポップでキュートなキャラでいっぱいだ。例えば、ビートルジュースの元妻ドロレス(モニカ・ベルッチ)は、元夫によってバラバラにされた体や手足を、自分でつなぎ合わせて復活。美しいドレスとツギハギ姿のアンバランスさに目を奪われる、まるで『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のサリーの実写版のようなキャラだ。
そして、ビートルジュースを追いかける死後の世界の探偵ウルフ(ウィレム・デフォー)は、生前は人気映画スターだったという、ユニークすぎる背景を持つキャラ。頭蓋骨がちょっと欠けていて、顔の片側はイケオジでもう片方は脳ミソがむき出し状態という強烈な見た目だが、生前の演技を繰り返す“なりきり探偵”姿が笑いを誘う。
さらに、ビートルジュースの手下として働く、頭だけが干し首のように小さく縮んだ、シュリンカーたちも実にキュート。ギョッとする見た目に反して小心者ぞろいで、集団でオタオタと動く様子が愛らしい。全てを飲み込む勢いで大暴れする巨大な砂虫サンドワームも、この世界ではキュートなストライプ柄になってしまう。彼らのほかにも、死後の世界には、生前の死に方を反映したグロテスクなのにかわいいビジュアルのキャラが大渋滞。コワいはずなのに、どこか間の抜けた死者たちを見ているだけで楽しくなってくる。
ハロウィン・葬式・結婚式・初デートで大混乱!
『ビートルジュース ビートルジュース』が描くのは、そんな死後の世界の住人がハロウィンに巻き起こす大騒動。死者たちが人間世界にやってくるこの日に、死者の世界と人間の世界で死者と生者が入り乱れる、愉快なドタバタ劇が描かれる。
ビートルジュースは、コワい元嫁ドロレスから逃げるため、35年前に出会った霊能力を持つリディア(ウィノナ・ライダー)と結婚して、人間世界への移住を画策中。かつて彼女に求婚するも叶わなかったビートルジュースは、今もデスクに彼女の写真を飾っていたり、そんなピュアな一面がかわいい。
一方、霊能力者として活躍するリディアは、かつてビートルジュースと出会った実家で、事故死した父親のお葬式の準備の真っ最中。しかもそんな時に、恋人から想定外のプロポーズを受け大わらわ。一方、反抗期なリディアの娘アストリッド(ジェナ・オルテガ)は、実家の近所で出会ったミステリアスな青年と初デートの約束を取り付けドキドキ。不幸と幸福が一緒になった、バートン監督らしいイベントが大渋滞するなか、死んでしまった父親に再会しようとしたアストリッドが死者の世界に迷い込んでしまう事態に。想定外の連続にドキドキが止まらない。
ハロウィンに起きた娘の大ピンチにリディアが頼れるのは、かつて結婚の約束を袖にしたビートルジュースだけ。娘を探すために超意外なタッグを組んだ2人は死後の世界へ。自分の野望をかなえるため、余裕顔でリディアの頼みを聞くビートルジュースはどこか頼もしく、やっぱりイケおじかも……? と思わせる。しかしそんななか、元妻ドロレスと探偵ウルフが、それぞれ別の理由でビートルジュースに迫り、状況はさらに大混乱! 果たして母と娘は再会できるのか? ビートルジュースは結婚できるのか? ハロウィンに巻き起こったこの騒動、いったいどうなる!?
ティム・バートンワールドの集大成!
『ビートルジュース ビートルジュース』を手掛けたティム・バートン監督の映画は、なんといっても、ダークでポップな独自のビジュアルセンスが魅力。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)のキュートなガイコツ・ジャックと、縫い目だらけのサリー。『チャーリーとチョコレート工場』(2005)のカラフルで不思議なパワーを持つチョコレートの数々。『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)の奇抜な扮装のマッドハッターなど、どの映画でもティム・バートン独自の魅力的なデザインのキャラクターと世界観が強烈な印象を残す。それらのデザインを生かした関連グッズが根強い人気を誇っているのも納得だ。
そのティム・バートンのダークでポップなビジュアルが炸裂している映画こそ『ビートルジュース』! バートン監督のトレードマーク、白と黒のストライプ模様も、ビートルジュースのスーツの柄になってインパクト抜群。ゴーストだけどポップで笑える彼の魅力は『ビートルジュース ビートルジュース』でさらにパワーアップ。こんなに楽しいなら死者の世界もアリかも? と思わせる、バートン作品ならではのビジュアルの魅力をたっぷり堪能できる。死者がこの世にやってくるハロウィンシーズンは、ビートルジュースにぴったり。今年のハロウィンの仮装はこの映画で決まりだ。
映画『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日より全国公開
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