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「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」シーズン2第3話:イメージ一変!対立する組織リーダーの本音

今週のウォーキング・デッド

 「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、ダリル(ノーマン・リーダス)とキャロル(メリッサ・マクブライド)のその後を描くスピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-」。第3話「見えぬもの」では、“生者の力”のジュネ(アンヌ・シャリエ)と“希望連合”のロサン(ジョエル・デ・ラ・フエンテ)、対立するグループのリーダー2人がそれぞれ本音を語る。彼らの言葉を聞くと、キャラクターのこれまでのイメージが変わる!?(文・平沢薫)

※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-」第3話をまだ観ていない方はご注意ください。

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ジュネもロサンも、見かけとは違う?

 第3話は、生者の力の冷酷な女性リーダー、マリオン・ジュネのかつての姿が描かれるサプライズで幕を開ける。しかも、ルーヴル美術館の用務員で、床掃除をしていたとは、現在の姿との落差が衝撃的だ。そのうえ、パリにウォーカーが出現した日、目の前で愛する人がウォーカーに食い殺されるという悲劇を体験していた。彼女が、世界の状況を変えようとするのは、この体験があったからなのだろう。

 そして、彼女とキャロルとの会話から、彼女の人体実験の目的も判明。それは、薬物投与によって、ウォーカーを命令に従う戦士に変え、世界に平和を取り戻すことだった。さらに、なぜ希望連合を壊滅させたいのかも判明。彼女は「宗教は、希望ではなく、統制の道具」だと考え、「希望連合は私たち大衆を、おとぎ話で支配できるようなバカだと思っている。それは間違いだと分からせる」と語る。これまでは、彼女がフランス全土の支配を目指すのは、独裁者の権力欲からかと思っていたが、こうした言葉を聞くと、これまでとは少々イメージが変わる。

 ちなみに、同エピソードでジュネがキャロルに「宗教画の黙示録の光景は、人類が招いた混乱と破壊を理解しようとして描かれた」と語り、その例として挙げる絵画「大洪水」は実在する。作者は、18世紀末~19世紀初頭に活動したフランスの女流画家アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオソンだ。

 ジュネがこう語る一方で、希望連合のリーダー・ロサンも、捕縛されたダリルに本音を語る。彼はコミュニティーを守る責任があるが、それに必要な信仰と希望は時間とともに乏しくなる。「それをローラン(ルイ・ビュエシュ・シグリウッツ)が補充する」と語るのだ。つまり、ローラン少年が必要なのは、人類の未来のためではなく、彼のコミュニティーを存続させるためだった。この発言で、これまで善人に見えたロサンのイメージが、ガラリと変わってしまう。ダリルが「(この組織は)裏で残酷なことをする」と指摘すると、ロサンが「黙想し、祈りを捧げた」と答えるのをみると、さらに幻滅してしまう。

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この世界では、誰も信用できない

 ジュネとロサンのキャラ変はショックだが、考えてみれば、これも「ウォーキング・デッド」世界のあるあるネタ。人は見かけとは違うのだ。あるあるネタといえば、ダリルの旅の仲間だった元修道女シルヴィ(ライカ・ブラン=フランカール)の突然の死もそうだろう。この世界では、メインキャラもずっと生きているとは限らないことを思い出させる。

 もうひとつのあるあるネタは、キャロルが、生者の力で出会った新たな友人レミー(フランソワ・ペラッシュ)に裏切られること。この世界では誰も信用できない。キャロルが、ジュネには何度もウソをついているのに、レミーには本当のことを話したのは、彼とは英語で話せるために仲間意識を抱いてしまったからだろうか。ちなみにレミー役のフランソワ・ペラッシュはフランス人俳優。映画『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』(2022)やドラマ「ドンネル 国境に落ちた血」(2013)などで活躍している。

 一方、希望連合に捕まったダリルとイザベル(クレマンス・ポエジー)の関係は、さらに進展した様子。イザベルが「故郷の蛍の話をして」と言うと、ダリルが「ティンカー・ベルみたいだ」と言うのも、なんだか子供っぽくていい感じ。ダリルが「俺はここ(フランス)で何かを見つけた」と言い、イザベルがフランス語で「愛している」と返す。なのに、イザベルはリーダーに連れ去られてしまい、彼女がこれからどうなるのかが気にかかる。

 しかし、もっと危険な状況に陥ったのがキャロル。ジュネは、生者の力の人々を引き連れて希望連合の本拠地に攻撃に向かったが、彼女の作戦は、同行した人々に開発中の薬物を注射してウォーカーに転化させ、敵を攻撃させること。キャロルもその一員として、注射をされそうになる。彼女はこの危機をどう脱するのか? とはいえ、もうダリルのいる希望連合の本拠地は目前だ。次回こそ、2人の再会が実現するのか。次回、第4話からは、全6話の本シーズンの後半戦がスタート。ドラマがますます加速しそうだ。

「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-」はU-NEXTで独占配信中(全6話、毎週月曜日に1話ずつ追加)

(c)2024 Stalwart Productions LLC.

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