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「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」シーズン2第4話:ついにその時が!ビックサプライズの連続

今週のウォーキング・デッド

 「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、ダリル(ノーマン・リーダス)とキャロル(メリッサ・マクブライド)のその後を描くスピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-」。第4話「あなたの楽園」では大事件やサプライズがてんこ盛り! 後半戦の幕明けで新たなストーリーが始まる!?(文・平沢薫)

※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-」第4話をまだ観ていない方はご注意ください。

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再会、別れ、そして死……ビックイベントが山盛り

 第4話は、サプライズなビックイベントが続々。まずは、イザベル(クレマンス・ポエジー)が、希望連合のリーダー・ロサン(ジョエル・デ・ラ・フエンテ)に刺されてしまう。それでも後から立ち上がったので、生き延びるのかと思ったら、死んでしまうのも驚きだ。今シーズンで急速に接近した彼女とダリルの関係が、こんな形で終わりを迎えてしまうとは……。

 そして、ダリルとキャロルの待望の再会が実現。がっちり抱き合う2人の姿は感動的だが、この再会がこのシーズンのクライマックスなのかと思ったら、そうではなく、あっさり再会したのも少々サプライズだ。

 さらに、生者の力のリーダー・ジュネ(アンヌ・シャリエ)のあっけない死もサプライズ。前話で彼女の過去が描かれて、やっとキャラが濃くなり、これから活躍が始まると思ったのに、こちらが思ったようには展開しないのが「ウォーキング・デッド」か。

 さらに驚きだったのは、生者の力が希望連合に吸収されてしまったこと。生者の力の副官サビーヌ(タチアナ・グセフ)は、自分たちが希望連合の本拠地を制圧したにも関わらず、リーダーであるジュネの死を知ると、希望連合を解体させないどころか、ロサンを希望連合のリーダーにしたまま、自分たちが希望連合のメンバーに加わった。この状況を見ると、サビーヌにも他のメンバーにも、ジュネのような思想はなく、ただ集団の一員でいる方が生き延びやすいから、集団でいるだけなのだろう。

 そんな大事件が続出した今回だが、結局ロサンが、自分の集団の結束のためにローラン(ルイ・ビュエシュ・シグリウッツ)を探すという状況は変わらない。今後は、ローランを追う希望連合と、ローランを助けようとするダリルの攻防戦が展開していくことになる。

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老カップルに襲いかかった不幸

 また、ダリルとキャロルがローランを探し、田舎の屋敷で暮らす老カップルに出会うエピソードも描かれる。2人が敵に追われることなく、ゆっくり歩くフランスの田舎の緑の溢れる風景が魅力的。本家シリーズでも田舎道を歩くシーンはあったが、色調が全く違う。そんなヨーロッパ映画のような風景の中、田舎の古い家の住民たちが、ウォーカーになった後も鎖に繋がれて、自分の家の敷地内をウロウロしているという光景もかなりユニークだ。

 ここでダリルとキャロルを迎えてくれた老カップル、テオ(フランソワ・エリック・ジェンドロン)とディディ(マリー=クリスティーヌ・アダム)があまりに優しいので、「ウォーキング・デッド」ファンとしては、食事が出れば毒が入っていないのかと心配になり、自動車の修理をするダリルがテオに背中を向けたままでいると、攻撃されないのかと心配になる。しかし、そんな事件は起きず、やれやれ……と胸を撫で下ろした途端、やはりテオが裏切るという不吉な出来事が起きてしまう。やっぱりこのドラマ、安らかなだけのシーンは滅多にない。

 ここでテオが言う「第一次大戦ではドイツ兵にニンジンを売り、第二次世界大戦ではナチスに、その後はアメリカ兵に売った」「軍は来ては去る、敗者を選べは生き残れない」という言葉が心に響く。その裏切りが、愛するディディを失うという、テオ自身の不幸につながるのも切ない。

 こういった短い完結型エピソードを要所に入れてくるのがシーズン2の特徴のようだが、シリーズを通してのストーリーのアクセントになるだけでなく、この世界の奥行きも深めてくれる。監督は「ウォーキング・デッド」シーズン6から参加し、前話も監督したマイケル・スロヴィス。脚本家は2人、本作のクリエイターのデヴィッド・ザベルと製作総指揮のジェイソン・リッチマンが手がけている。

 また今回は、ダリルがイザベルを愛していたことを知ったキャロルの、微妙な心の動きも見どころ。とはいえ、ダリルの「あんたの所に帰るのを、諦めたことはない」という言葉は、キャロルの胸に届いたはず。そして、忘れた頃の伏線回収も。本作シーズン1第5話「二つの愛」で、ダリルがキャロルと無線で話したとき、途切れ途切れの音声で、キャロルが「…戻ってきた」と言って無線が切れたが、今回は彼女の言葉の意味が判明。戻ってきたのは誰かではなく、かつての感覚が戻ってきたという意味だった。

 さて、ダリルとキャロルはパリでローランを探し出し、一緒に帰ることを決意したが、希望連合もローランを探している。ダリルはどうやってローランを見つけ出すのか。次回はローランを巡る戦いが起きそうだ。

「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン2 -キャロルの書-」はU-NEXTで独占配信中(全6話、毎週月曜日に1話ずつ追加)

(c)2024 Stalwart Productions LLC.

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