2024年、沼った韓ドラ俳優ベスト10！
ロマコメに復讐劇、さらには時代劇と、2024年もいろんな韓ドラに夢中になってはロスになった1年。まだこれから、今年最大の話題作「イカゲーム2」も控えるが、人気作を振り返りつつ、沼らせてくれた俳優たち10人をシネマトゥディが独断と偏見でピックアップ！（文・前田かおり）
「サムダルリへようこそ」チョ・ヨンピル（チ・チャンウク）
ソウルで活躍していたヒロインが、都会を追われ、故郷の済州島で自分を取り戻していくヒューマンドラマ。事実無根の噂で傷ついたヒロイン、サムダル（シン・ヘソン）に寄り添うのがチ・チャンウク演じるヨンピル。生まれた時からずっと一緒で、元恋人同士。ワケあって8年前に別れたのに、今もサムダル一途の男。野暮ったいけど、純朴な好青年にチャンウクはハマる。自然豊かな済州島のように温かいヨンピルの人の好さを体現。さり気なく「大丈夫か？」と声をかけるヨンピルの優しさに、サムダルの心も癒されていく。ああ、笑顔がまぶしすぎる！ こんな無敵の幼馴染みがいたら……と妄想せずにはいられない。
「私の夫と結婚して」ユ・ジヒョク（ナ・イヌ）
2024年元旦に配信がスタート。悲惨な最期を遂げたヒロインが転生、2度目の人生で運命をリセットするという痛快復讐劇で大ブレイクしたナ・イヌ。役どころは、ロマコメ女王パク・ミニョン演じるジウォンの上司で財閥グループの後継者、ユ部長。黒縁眼鏡の仕事人間で、前世では何の縁もなかったはずが、絶妙なタイミングでジウォンの苦境を助ける。彼女を見つめる表情が切なく、意味深で……興味をそそる。しかも188cmもの高身長で華奢なジウォンを守る姿は大型の番犬のよう。メガネを外せば、甘いマスクのジェントルマンという姿にギャップ萌え…、沼落ちするなというのが無理ってもんです。
「ドクタースランプ」ヨ・ジョンウ（パク・ヒョンシク）
人生のスランプ時に再会した男女の恋と心の再生を描くヒーリング・ラブストーリー。パク・ヒョンシク演じるジョンウは人気の美容整形外科医だったが、不可解な医療事故で全てを失ってしまう。そんな彼が高校時代ライバルだったハヌルと再会、医師になり、彼女も人生の挫折を味わっていたことから、互いの心の傷を分かち合い叱咤激励する仲に。「相続者たち」以来のパク・シネとの共演で2人の軽妙なやり取りや、ヒョンシクが得意の変顔で笑いを誘う。シリアスな題材を扱いながら、ヒョンシクの持ち前の人の好さや温かさがほっこりとさせる。ヒーリング効果もバツグン。そしてまだイケる制服姿も必見です！
「Eye Love You」 ユン・テオ（チェ・ジョンヒョプ）
「わかっていても」「無人島のディーバ」などで、ライジングスターと言われていたチェ・ジョンヒョプを一気にスターダムにのし上げた日本の連ドラ「Eye Love You」。二階堂ふみ演じる“テレバス”の能力を持つヒロイン・侑里と恋に落ちる年下男子テオ。186cmの長身＆人懐っこい笑顔で、恋に億劫になっていた侑里の心にすーっとは入り込み、繊細な彼女に、大型ワンコのように寄り添うテオ。「好きです」などの直球アブローチの数々に、韓国男子ならではの甘い言葉連発攻撃で、日本の女子たちはもうジョンヒョプの魅力に抗えません！ 本国での人気も爆上がりし、本作は「ソウルドラマアワード2024」で特別賞を受賞。トップ韓流スターとなった今後の活躍も楽しみな存在に。
「涙の女王」ペク・ヒョヌ（キム・スヒョン）
結婚3年目の倦怠期を迎えた夫婦のロマンス再燃物語。キム・スヒョンが演じるのは財閥令嬢と結婚した田舎の名士の息子で弁護士のヒョヌ。妻のヘイン（キム・ジウォン）やその家族に冷たくされて離婚を切望していたが、彼女の深刻な病で心が揺れ、財閥家が乗っ取られる騒ぎに立ち向かおうとする。スヒョンには根が善良で、イザという時に頼りになるキャラが似合う。しかも、泣きの演技でも定評ある彼は、病に苦悩するヘインのために一筋の涙を流すなど、さまざまな泣き顔でヒョヌの心情を現して見ているこちらを引き込んでいく。今回はOSTにも久々に参加したスヒョン、歌声でも心をわしづかみ、沼らせてくれる。
「ヒーローではないけれど」ポク・ギジュ （チャン・ギヨン）
超能力を持ちながら力を発揮できなくなった一家と、彼らの前に現れた謎の女性が織りなすファンタジー・ロマンス。除隊後復帰作となったチャン・ギヨンが演じるのは、長男のギジュ。過去に戻れる能力を持っていたが、不幸な事故のせいで心の病になり力を失い、今や酒浸り。髪はボサボサ、いつもスウェット姿で超絶だらしない。なのに、カッコよく見えるのはモデル出身のなせるワザ？ 思春期の娘を持ち、どう扱っていいか途方に暮れている父親なのに、そんな無様な姿ですらキュンとさせる。チャン・ウヒ演じるダヘと次第に運命を感じ、彼女を見つめる目の演技も絶妙。究極の沼らせ俳優と呼びたい。
「ソンジェ背負って走れ」リュ・ソンジェ（ピョン・ウソク）
自分に生きる気力を与えてくれたバンドのボーカル、ソンジェが急逝したことから、推しを生かすためにヒロインが過去にタイムリープするファンタジー・ロマンス。このソンジェ役でピョン・ウソクは大ブレイク。モデル出身で189cmの高身長、俳優デビューしてから端役ばかりだったが、パク・ポゴムと共演した「青春の記録」が転機に。1991年生まれだが、制服も違和感なく着こなし、女子と話すのも苦手な純情高校生にハマった。ヒロインのソルを務めるキム・ヘユンとのケミも抜群で、2人のラブシーンには胸キュン必至。劇中、甘い歌声も披露したウソク、今後の飛躍が気になる。
「恋人 ～あの日聞いた花の咲く音～」イ・ジャンヒョン（ナムグン・ミン）
傑作の誉れ高い「ストーブリーグ」などで知られるナムグン・ミンが10年ぶりに挑んだ時代劇。17世紀、朝鮮王朝が清に攻め込まれた“丙子の乱”をモチーフに、戦乱の中で翻弄される男女の純愛を描く歴史ロマンス。演じるのは、美形ながら口が悪く、どこか謎めいているジャンヒョン。そんな彼が世間知らずなお嬢様ギルチェ（アン・ウンジン）に惹かれていく。「どこにいようと、必ずそなたに会いに行く」と言った通り、敵にどれだけ阻まれてもギルチェのもとに向かう、その姿は痺れるほどカッコよく、没入感半端なし。第60回百想芸術大賞を受賞。このナムグン・ミンには絶対に惚れます。
「となりのMr.パーフェクト」チェ・スンヒョ（チョン・ヘイン）
アラサーになって再会した幼なじみとの恋模様を描くロマンチック・コメディー。チョン・ヘイン演じるスンヒョは、タイトルさながらの完璧な好青年で、将来有望な建築家。そんな彼が突然現れたソンニュ（チョン・ソミン）に振り回される。幼い頃からずっと見守って来た彼女へのスンヒョの思いを丁寧に演じるヘイン。誠実で一途なキャラクターはハマり役だ。しかも、高校時代のシーンでは30代半ばにしてさわやかな制服姿を披露し、現在のシーンではシャワーシーンで上半身裸をチラ見せ。いつの間にか大人の男になっていたスンヒョにドキドキするソンニュの気分を味わいつつ、ヘイン演じる理想の幼なじみスンヒョをずっと愛でていたくなる。
「損するのは嫌だから」キム・ジウク（キム・ヨンデ）
損をするのが嫌いなヒロイン、ヘヨンと、彼女に頼まれて、偽装結婚するハメになる年下男子ジウクとの嘘から始まるラブストーリー。「海街チャチャチャ」などのシン・ミナを相手に、困っている人を助けずにはいられない心優しいキャラをキム・ヨンデが演じる。序盤こそ、ぼさぼさヘアーに黒縁メガネの冴えない風貌だけど、メガネを外すと二度見三度見したくなるほどのイケメン。さらには髪を切った姿で、「会いたかったです」とヘヨンの前に現れ、彼女をじっと見つめる瞳にはこちらまでドキマギ。これからは“年下彼氏”キャラといったらヨンデに決まりか!?