朝ドラ「あんぱん」新キャスト5名【一覧】
アンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしと小松暢の夫婦をモデルとしたオリジナル作品で、今田美桜が主人公・朝田のぶ、北村匠海が夫となる柳井嵩(やない・たかし)を演じる2025年度前期の連続テレビ小説「あんぱん」(2025年春放送開始予定、脚本・中園ミホ)の新キャスト5名が発表された。のぶと嵩が学生時代に出会う主な人々として高橋文哉、志田彩良、ソニン、瀧内公美、山寺宏一が出演する。高橋、志田、ソニン、瀧内は朝ドラ初出演となる。
高橋文哉
辛島健太郎(からしま・けんたろう)役
嵩の同級生。福岡出身。若い頃に友人がいなかった嵩にとって真の友人となっていく。のぶや朝田家の面々とも関わっていくことになる。
<コメント>
この辛島健太郎という役は本当に愛すべき不器用で、台本を読んでいても愛くるしいなと思う瞬間がある一方で、ドキッとするような発言をする瞬間もありますが、素直でまっすぐな子だからこその言動だなと感じています。そして、健太郎は福岡出身なので、初めて博多弁でお芝居が出来ることにもワクワクしております!! 北村匠海さん演じる柳井嵩の一番の親友ですので、この作品の中で二人の関係性と空気感を大切にしつつ、健太郎にしか引き出せない嵩くんをお届けしたいと思っております。
この役をこの「あんぱん」という作品の現場で演じられることを誇りに、精一杯向き合いたいと思います。
志田彩良
小川うさ子(おがわ・うさこ)役
のぶの同級生で幼なじみ。のぶと一緒に通っていた女学校時代は、卒業までに良い相手を見つけて花嫁になることを夢見ていたが……。
<コメント>
これまでもオーディションに挑戦し、結果に涙してきた念願の朝ドラに出演させていただけることが本当にうれしく、自分で自分を抱きしめてあげたい気持ちです。
私が演じるうさ子はのぶちゃんの幼なじみで親友です。ちょっぴり泣き虫な一面もありますが、周りの人からたくさんの刺激や影響を受け、少しずつ強さを身につけようと奮闘する影の努力家です。うさ子がたくさんの方に愛していただけるよう、私自身も努力をし精一杯務めたいと思います!
ソニン
山下実美(やました・みみ)役
のぶが通う高等女学校の教師。
<コメント>
高知出身、ハチキンの女であった私は、のぶちゃんのような子だったと思います。それとは真反対であるその時代の象徴である女学校の先生。そのコントラストが出るように演じたいと思います。
瀧内公美
黒井雪子(くろい・ゆきこ)役
のぶが高等女学校を卒業後に入る女子師範学校の教師。
<コメント>
登場人物全体においては、アンパンマンに登場するキャラクターたちを想起させるような人物名になっており、キャラクターイメージが湧きやすい印象を持ちました。
主人公ののぶさんに立ちはだかる壁として登場させていただきますので、非常にやりがいのある役です。パワフルに気合を入れて演じていこうと思っております。
山寺宏一
座間晴斗(ざま・はると)役
嵩が通う芸術学校の教師。嵩にとって生き方、人生の考え方の基本を教えてくれた恩師。
<コメント>
まず、この作品に出演できることをとても光栄に思います! 36年前「それいけ!アンパンマン」のばいきんまんのオーディションには落ちたものの、めいけんチーズ役としてレギュラーになれたことに感謝です。座間晴斗は、やなせ先生の恩師がモデル。型にとらわれず本質を見抜き、学生達に真の自由を説く、当時としては稀有(けう)な先生だと思います。ドラマでは、飄々(ひょうひょう)としながらもユニークでおちゃめな面が加わっているような……。やなせ先生への感謝を込めて、この役に全力で取り組みたいと思います!
「あんぱん」あらすじ
昭和初期、高知の町中をものすごい勢いで走る少女“ハチキンおのぶ”こと、朝田のぶがいた。一方、幼い時に父を病気で亡くし、伯父の家に引き取られた柳井嵩は転校先の学校でのぶと出会う。
戦争の足音が近づく頃、のぶは周りと同様に、妄信的な軍国少女になっていた。やがて戦争が始まり、嵩は出征。のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と高知の新聞社に女性初の記者として就職する。
戦後、クズ拾いの仕事を辞めた嵩が新聞社に入社してきて二人は同じ雑誌の担当に。嵩は東京で漫画家を目指したい気持ちがありつつも、生活していけるか不安だった。のぶはそんな嵩に「あなたも後から来なさいよ。先に東京に行って待っているわ」と告げ、新聞社を辞め上京。のぶを追いかけ上京した嵩と、六畳一間のオンボロアパートでの生活が始まる。
お風呂はなくトイレは共同。天井には穴があき、雨の日は傘をさして入らなければいけないが、晴れた夜には星が見える。そんな暮らしをおもしろがり、「どんな環境でも楽しめるこの人と一緒にいたい」と二人は結婚する。
(清水一)