「イカゲーム」シーズン2を観る前に！押さえておきたい10のコト

　Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン2が、ついに12月26日から配信開始となる。現時点で判明している、観る前に注目しておきたい10のポイントを紹介する。（文・大山くまお）※本文には一部内容に触れる部分があります。

1. シーズン1のあらすじは？

　借金に追われるギャンブル狂の主人公ソン・ギフン（イ・ジョンジェ）は「イカゲーム」への参加を決める。それは、人生の崖っぷちに立っている人たちが超高額の賞金をかけて争うゲーム。脱落者はその場で殺される残虐なものだった。さまざまな背景を持つ参加者とともに、数々の死のゲームに挑んでいくギフン。シーズン2は、前作の3年後から始まるので、未見の人は先に観ておこう。

2. ギフンはなぜ再び「イカゲーム」に参加した？

　シーズン1ではギャンブルの借金で首が回らなくなった末、超高額の賞金目当てでゲームに参加したギフンだが、今回は多くの人の命を奪う残酷なゲームに終止符を打つため、強い信念を持って自ら乗り込む。ゲーム前に証明写真を撮る際、笑顔を見せないのは決意の表れだ。なお、今回も前回と同じく参加番号456をつけている。

3. フロントマンとは？

　ゲームの運営責任者を務めるのが、フロントマンと呼ばれる男（イ・ビョンホン）だ。警察官ファン・ジュノ（ウィ・ハジュン）の失踪した兄であり、かつてはイカゲームで優勝したことも判明している。

　シーズン2の予告編には恋人らしき女性との写真も映っていたが、謎の多い人物であり、どのように描かれるか注目される。ゲームを終わらせようとするギフンと、ゲームを遂行しようとするフロントマンとの対決が物語の中心になるはずだ。

4. ファン・ジュノの生死は？

　シーズン1で兄・フロントマンに肩を撃たれて海に転落したファン・ジュノだが、シーズン２では生存が確認されている。ジュノの動向がとギフンとの連携が、フロントマンと運営側の秘密を暴く大きな鍵になるだろう。

5. 新たな参加者は？

　前作同様、多彩な参加者が登場する。投資詐欺で無一文になったYouTuber ミョンギ（イム・シワン）、ミョンギの元恋人でやはり投資詐欺に遭ったジュニ（チョ・ユリ）、ギャンブル狂のヨンシク（ヤン・ドングン）、ヨンシクの借金を返すために参加した母・クムジャ（カン・エシム）、ギフンのギャンブル仲間・チョンベ（イ・ソファン）、元海軍兵士のデホ（カン・ハヌル）、白血病の娘を持つ父親・ギョンソク（イ・ジヌク）、トランスジェンダーのヒョンジュ（パク・ソンフン）、脱北者のノウル（パク・ギュヨン）などが主なメンバーだ。

　また、元BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョンが演じる若者・サノスと彼のグループにも注目したい。予告編ではサノスのトラブルメーカーぶりが描かれている。

6. “めんこ男”とは？

　ギフンをはじめとする参加者をイカゲームに誘うのが、スーツ姿の男（コン・ユ）だ。突然めんこ勝負を挑むことから“めんこ男”とも呼ばれている。

　シーズン2ではギフンと再会し、再びゲームに参加するきっかけとなる。リボルバーを持ってギフンと対面するシーンの写真が公開されているが、ギフンの再参加をかけてロシアンルーレットをするのではないかと予測されている。“めんこ男”がシャワーを浴びて出勤する姿を描いた予告編も話題に。

7. ゲームのルールは？

　イカゲームの基本的なルールは、前作と同じと推測されている。ゲームは勝手に中断できず、ゲームを拒否したら脱落者とみなされる。脱落者に待ち受けるのは死だ。

　参加者の過半数が同意した場合、ゲームを中断して解放されるルールがあるが、その際は手ぶらで帰らなければいけない。シーズン２では、ゲームの続行派か中断派かを示す“〇”と“×”のワッペンを胸につける展開がある。両陣営は分断され、対立が激化することが監督によって明かされている。投票が2回以上行われる可能性もある。

8. 新たなゲームは？

　シーズン1では6つのゲームが行われた。最初のゲームは「だるまさんが転んだ（ムグンファの花が咲きました）」。“ヨンヒ人形”が振り向いたとき、動いていた人は即座に射殺されていた。予告編によると、シーズン2でも同じゲームが行われる。

　その他のゲームはまだわかっていないが、メリーゴーラウンドのようなゲームの様子が予告編で描かれていた。居住エリアの壁面に人がぶらさがっているようなピクトグラムが描かれていることから、「うんてい」のようなゲームが行われるのではないかとも推測されている。ともあれ、どのようなゲームが登場するかも大きな見どころだ。

9. 社会問題とのかかわりは？

　「イカゲーム」は現実の社会と密接なかかわりがある。予告編の「中で人を撃つのも外で人をだますのも同じことだ」というセリフは、ゲームと外の社会が実は似たようなものだと示している。

　ゲームの中の極端な競争は、韓国社会が過酷な競争社会であることの反映である。ゲームを眺めるVIPと参加者との分断は、映画『パラサイト　半地下の家族』でも描かれた格差社会の反映だ。シーズン２では参加者同士が二派に分かれて争う展開があるが、為政者によって庶民が分断される現実の反映のようである。参加者の背景にも、詐欺、ギャンブル、貧困などの社会問題がある。

　「イカゲーム」は過酷な世界の縮図だ。ギフンはそんなゲームを止めようとする。シーズン2を通して、人はこの世界を変えることができるのかを問うのではないだろうか。

10. 今後の予定は？

　シーズン2の後、完結編となるシーズン3が2025年に配信される予定。異なる世界を生きるギフンとフロントマン、2人の熾烈な戦いは最終章まで続くようだ。まずは年末年始、ともにシーズン3を駆け抜けよう。

Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1：独占配信中、シーズン2：12月26日（木）世界独占配信