『エイリアン』どう進化?衝撃のメイキングが明らかに…!
提供:ハピネットMM
リドリー・スコットが製作総指揮を務めた人気シリーズ最新作『エイリアン:ロムルス』のここでしか見られないメイキングや未公開映像など豊富なボーナス・コンテンツを収録したブルーレイ+DVD セットと 4K UHD+ブルーレイ セットが1月8日に発売される。閉ざされた宇宙ステーションでのエイリアンとの攻防戦を描いた本作は、第1作『エイリアン』(1979)と同じく絶対恐怖が味わえると大きな話題を呼んだ一作。デザインや世界観はもちろん撮影手法などアプローチも第1作に沿うというこだわりの作品だ。ブルーレイには、作品の舞台裏を存分に味わえる、ファンにとっては見逃せないパッケージになっている。
CGじゃない!ガチで動くエイリアンのド迫力!
シリーズ7作目となる本作の監督・共同脚本を務めたのは『ドント・ブリーズ』(2016)のフェデ・アルバレス。第1作に影響を受けたという彼は、スコットに企画を売り込んで映画化を実現させた。ブルーレイ+DVDだけで見ることができる「メイキング・オブ『エイリアン:ロムルス』」で、アルバレス監督はそのいきさつや、スコットの助言で脚本を修正するなどレジェンドとの二人三脚で乗り切った舞台裏を明かしている。
本シリーズの主役は、なんと言っても“最恐の生命体”エイリアン。第1作のアプローチを尊重したというアルバレス監督は、CGではなく実際の“エイリアン”スーツやパペットの撮影にこだわった。メインのゼノモーフ制作を監修したのはレガシー・エフェクツ社(旧スタン・ウィンストン・スタジオ)の中核メンバーで『エイリアン2』(1986)も手がけたシェーン・メイハン。ブルーレイのボーナス・コンテンツでは、第1作へのリスペクトを込めながら新たなイメージでデザインした彼が、そのポイントを解説するファン垂涎の映像が満載だ。スーツやアニマトロニクスのテストから撮影風景、オイルのような“よだれ”を流す、リアルを重視したギミックの裏側が見られるのも面白い。CGではなく、カメラの前で実際に動くゼノモーフの迫力は、この映像でしか味わえないだろう。
チェストバースターやエイリアンエッグを制作したのは、メイハンと共に『エイリアン2』に参加した後に独立し、造形スタジオADIを共同設立したアレック・ギリス。ADIはウィンストンからシリーズを託され、『エイリアン3』(1992)、『エイリアン4』(1997)のほか、スピンオフの『エイリアン VS. プレデター』シリーズを手がけてきた。本作のボーナス・コンテンツでは、エイリアンの第一人者であるギリスがカットに合わせサイズを変えたチェストバースターのキモを紹介。実際に作成された、犠牲となるキャラクターのダミーのセッティングや撮影風景も見どころだ。ほかにも、群れで襲い来るフェイスハガーはシリーズ初参加のVFXスタジオ・WETAワークショップ社が担当。実際に這い回るケーブル操作や躁演で飛びかかる簡易型など、様々なチェストバースターは、リアルで絶妙な気持ち悪さ。圧倒的な存在感を放つエイリアンたちは、映画界を代表する造形・特殊効果のドリームチームによって生み出されていたことがわかる、貴重なコンテンツとなっている。
レジェンド俳優が復活
本作の時代設定は第1作『エイリアン』の約20年後。主人公レインを含む6人の若者たちは、1作目の恐怖の舞台となったノストロモ号の残骸付近で回収されたゼノモーフを研究していたロムルスで培養されていたエイリアンに襲われる。第1作との延長上にあるキーパーソンとなるのが、ロムルスの科学者ルークだ。ノストロモ号のアッシュと同じデザインのアンドロイドで、ある目的のためレインたちを利用しようとする。
シリーズを代表する名キャラクターであるアッシュを演じたイアン・ホルムは2020年に死去。レガシー・エフェクツ社のメイハンは『ロード・オブ・ザ・リング』(2001~2003)の特殊メイク用に作った顔型をもとに、遺族に許可を得た上で、アニマトロニクスを制作したことがボーナス・コンテンツで明かされている。ここでは、ボーナス・コンテンツの一部を特別に公開!
表情を自在に変える精巧な仕上がりで、目や唇をAIの機械学習によるCGで補強することで第1作当時のホルムをみごとに再現。植毛を含むアニマトロニクス制作風景や、上半身だけで這って移動する動作テストも収録されており、映像だから伝わるその精巧さと驚異の技術力は必見だ。
これでメイキング?大迫力の撮影舞台裏
スコットの第1作を「映画の教科書」と呼ぶアルバレス監督は、ノストロモ号と同様に迷路のように入り組んだロムルス内でエイリアンとの攻防戦を描いた。第1作に沿ってデザインされたレトロフューチャーなセットはどれも見応えがあるが、スケール感ある見せ場を飾ったのがエレベーターシャフトでのアクションだ。ブルーレイ+DVDには、その舞台裏を納めた「エレベーター・シーンの制作過程」もしっかりと収録。その一部をここで特別公開する。
セットという目に見える形での撮影にこだわるアルバレス監督は、5階分のエレベーターシャフトのセットを実際に製作。無重力感を出すためにアクション用のセットは横倒しされ、壁側からワイヤーで俳優を吊って撮影を行った。吊られたまま猛スピードで床と平行に移動する様は、メイキング映像とは思えないほど無重力感が満点! もがいたり体勢を変えるには強い体幹が不可欠なため、俳優陣はかなり体を鍛えて撮影に臨んだという。またシャフト内でレインを襲うゼノモーフらのアニマトロニクスとCGの使い分け、編集や音楽との連携にも言及されており、シーンがどう構成されているのか映像で深掘り解説されている。
また、本シリーズの特徴のひとつがエイリアンに立ち向かう女性たちの存在だ。オリジナルシリーズのシガーニー・ウィーヴァーをはじめ、ノオミ・ラパスやキャサリン・ウォーターストンといったヒロインたちが、銃を手にエイリアンと激しい死闘を繰り広げた。最新作のレイン役で体を張った撮影に挑んだのは、ハリウッドの注目株ケイリー・スピーニー。主演作『プリシラ』(2023)でベネチア国際映画祭女優賞受賞。最新作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)のヒットも記憶に新しい演技派である。彼女が演じる主人公・レインは労働者という下層階級の女性。航海士や研究者などプロフェッショナル揃いの歴代ヒロインとは一線を画す存在で、家族や仲間を守りたい思いに突き動かされ最強の敵に立ち向かう。まだあどけなさの残るケイリーにぴったりな役柄で、憧れより共感を呼ぶヒロイン像でシリーズに新風を吹き込んだ。
衝撃の未公開シーンが明らかに…!
シリーズの原点に戻り、純粋なホラー映画を目指したと語るアルバレス監督。全編にわたってパワフルなシーンの連続だが、残念ながら完成した映画から削除されてしまったシーンもある。ブルーレイでは、そんなお蔵入りフッテージを集めた未公開シーンも充実している。劇中でもっとも緊張感が高まるのが、レインたちが、音と温度を感知して宿主に取りつくフェイスハガーの群れの突破するくだり。実際は完成版よりかなり長く、死体を見て動揺したレインに大量のフェイスハガーが反応する場面など、サスペンスの名手アルバレス監督らしい息詰まるシーンを、ここだけで見ることができる。
一方、ビヨンがゼノモーフの酸の体液を浴びるシーンは、完成版とは異なる別バージョン。背中から鋭利な尻尾で刺し貫かれた後、酸性の体液を浴びてしまう。胸に体液が落ちるくだりは血液がシャワーのように飛び散る幻想的な映像で、生きたまま酸を浴びる完成版とはちがう美しさが味わえる。これもぜひ映像で確認したい貴重シーンだ。そのほかにも、劇中シーンの編集違いバージョンや、レインがゼノモーフに発砲する削除カットなどを収録。いずれも第1作と同様、恐怖を追求したアルバレス監督の熱気が感じられる貴重カットの連続だ。
ボーナス・コンテンツにはアルバレス監督とスコットの新旧監督の対談「エイリアンについて語る」を収録。メイキングには多くのキャスト、スタッフたちのコメントや制作風景が収録されているほか、アルバレス監督が映画に込めたオマージュを明かし、対比映像で紹介する楽しいコンテンツを収録。『エイリアン:ロムルス』を深く楽しみたいファンはもちろん、シリーズのファンには見逃せないパッケージといえよう。(神武団四郎)
『エイリアン:ロムルス』
ブルーレイ+DVDセット、4K UHD+ブルーレイ セット発売中
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
デジタル配信中(購入)
2025年1月15日(水)デジタル配信開始(レンタル)
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
『エイリアン:ロムルス』オフィシャルサイトはコチラ!<<
(C) 2025 20th Century Studios.