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『大きな玉ねぎの下で』藤原大祐、音楽と演技で魅せる生粋のエンターテイナー

激推しスター発掘調査隊

『大きな玉ねぎの下で』藤原大祐(ふじわら・たいゆ)【第14回・激推しスター発掘調査隊】

 次世代スターとして活躍が期待される俳優の素顔に迫る本企画。今回は爆風スランプによる名曲を元に、「100回泣くこと」の小説家・中村航と『東京リベンジャーズ』シリーズの脚本家・高橋泉(「高」は正式には「はしご高」)がコラボした本作で、主軸となる丈流と美優の時代とは別に描かれる平成初期パートに登場する虎太郎を演じた藤原大祐さんを徹底解剖します。

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プロフィール

生年月日:2003年10月5日
出身地:東京都
身長:177cm
特技:ジャズピアノ・歌

芸歴:2019年より芸能活動を開始し、CMデビュー。主な出演作に、テレビドラマ「リビングの松永さん」「柚木さんちの四兄弟。」「教祖のムスメ」、「神様のえこひいき」(Hulu)、映画『追憶ジャーニー』『モエカレはオレンジ色』など。俳優業の他に、2023年に「TiU(ティーユー)」名義でシンガーソングライターとしてメジャーデビューし、現在は本名でアーティスト活動もしている。

PRIVATE 素顔に迫る一問一答

Q:デビューの経緯を教えてください。

中学3年生くらいで急に身長が伸びたタイミングでよくスカウトを受けるようになりました。いただいた名刺が数十枚集まり、コレクションしていたんです(笑)。まだ仕事を始めるという気持ちはありませんでしたが、たまたま母親の知り合いに今の事務所の人がいて。いつの間にか話が進み、一歩を踏み出せました。

Q:どんな家族ですか?

兄弟はいません。普通の家庭で育ったと思います(笑)。でも僕の人生はかなり面白いので、いつか本にしたいくらいです。

Q:ジャズピアノを好きになった経緯は?

ピアノ教室のグループレッスンに通っていて、その先生が大好きでしたが、転勤でいなくなることになって。そのときに母が「ジャズピアノをやってみたら?」と。体験に行くと今度はその先生が大好きになって、ジャズピアノを始めました。別に母親がジャズをやっていたわけではないんですけどね。

Q:学生時代はどんなキャラクターでしたか?

アホみたいな学生でした(笑)。スピーカーを持って騒いでいるような奴で。音楽好きだったので、いいスピーカーを持っていたんです。文化祭では音楽を流していいというルールがあり、みんなにいい音楽を伝えたくて。スピーカーを2つ持って、音楽を流しながら校内を歩いていました。

Q:大勢でワイワイやるのが好きなタイプですか?

大勢でいるより、2人とか3人と、少人数でいる方が好きです。親友が多いんです。

Q:友達には、どんな人が多いですか?

サッカーで例えると、ミッドフィルダーですかね。どちらかというと僕は点を取る人で、友達もディフェンスまではいかず、攻めるときは一緒に攻めるけど、基本的にバランスを取ってくれる。そんな人が多い気がします。

Q:部活は何をしていましたか?

中学はバスケ部です。高校からはゴルフ部に入ったのですが、俳優の仕事を始めていたので1回も行けませんでした。

Q:スポーツができてピアノが弾け、作詞作曲ができて、英語も得意とか。弱点は?

変なことです(笑)。どこが変か、自分ではわからないのですが……。友達としてはサイコーだと思います。

Q:字もお上手ですよね?

そんなことはないんですが、小学生のとき、字が汚いと漢字テストが0点になっちゃう先生がいて。その先生のおかげで少しはうまくなったかもしれません。

Q:劇中では、虎太郎としてギターを弾かれていましたね。

あれは急遽、監督に「ギターを弾いてくれない?」と言われて……。僕は弾けなかったので、その場でコードを教えてもらって弾きました。披露できるようなものではないです。

Q:シンガーソングライターとしても活動されていますが、歌唱力はどう磨いたのですか?

中3で部活を引退した後、“カラオケマスター”でした(笑)。

Q:“カラオケマスター”とは?

カラオケって、曲ごとにランキングがありますよね。いろいろな曲で、その1位を更新し続けるという趣味です。普通はカラオケって、場を盛り上げようとしますよね。まずは盛り上がるものを3曲ぐらい歌って、みんながちょっと疲れたタイミングでバラードをゆっくり歌おう、みたいな。そんなのは、全部無視です。ランキングで1位がとれそうなら、2回でも3回でも歌う。「うわ3位! もう1回」「この点数、正しい!?」とか言いながら。それがカラオケマスターです。単に、やることがなかったんでしょうね(笑)。友達と2人でやり続けていました。

Q:演技は最初から楽しかったですか?

最初は、なんでこんなにできないんだろう? と悔しい思いが強かったです。人生で一番できないことでした。今考えたらただその場にいればいいのに、どうしても、演技しなきゃ! と思ってしまって。映像を通して観ると、他の役者さんは役として生きているのに、なんで僕はこんなに変なのか? 答えが出ず、そこが面白かったんだと思います。

Q:将来の目標は?

エンターテイナーになることです。役者としてドラマに出た、シンガーソングライターとして曲を書いてライブをした。今後、それ以外のものも生み出すかもしれないし。そんな藤原大祐という人間の人生を通して観たときに「面白い!」と言われたら嬉しいなと思いますね。人生がエンタメになっていたらいいなと。

Q:役者、シンガーソングライター、アレンジも手掛けるそうですが、何が一番好きですか?

全部好きです!

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INTERVIEW インタビュー

Q:オファーを受けたときの印象は?

もともと曲を知っていたので、あの曲か! と。台本を読ませていただくと本当に面白くて、ページをめくる手が止まりませんでした。台本を読みながら曲を聴くと、歌詞には書かれていないけど、「もしかしたらこういうことがあったのかもしれない」などと想像して曲への理解が深まるようで。曲からアレンジされた内容もあるでしょうし、そこは映画化ならではの楽しみ方ができる作品になればいいな、ぜひ、やらせていただきたいと思いました。

Q:世代的に、文通の経験はないですよね?

実は、手紙が大好きなんです。この映画は文通がテーマになっているので、この役は僕しかいない! と思うくらいに共感しました。実際に文通していた時期もありましたし、親や友達、一緒に働くチームのみんなに手紙を書くことも多いです。手紙にしかないパワーってありますよね。字がキレイでもそうでなくても、書く人の思いがこもっていて。SNS等、活字で簡単にやりとりできる中で、敢えて手紙を選ぶのはちょっと粋だなとも思います。

Q:台本からは虎太郎にどんな印象を抱きましたか?

ツンデレかなと(笑)。“デレ”の部分が大きくて心が優しいけど、ちょっと虚勢を張っているところがあります。高校生ならではの“ツンツンさ”が。30年以上前の物語でもあるので、ちょっと昔の男子高校生という感じですね。(窪塚)愛流とは、仲がいいからこその距離感を意識して演じました。

Q:窪塚愛流さん演じる大樹と虎太郎は親友という間柄でした。窪塚さんとは何度も共演されていますね。

今回で3度目、すべて共演シーンの多い役回りだったので、多くのシーンで一緒に芝居をしてきました。だからお互いに癖をわかっているし、セリフ以外の空白の部分でのコミュニケーションがたくさんあったと思います。お互いの間が心地よいなと思う瞬間が。

Q:虎太郎役の役作りはどのように?

普段は役がいて、自分がいて、共通する部分を探し、なるべく共通項を広げていく作業になります。でも今回、僕の中に虎太郎がいたんです。珍しいことですが、虎太郎の人間像がまるまる僕の中に入っているような感覚でした。だからそれほど役作りをしたわけではなく、すんなり入ってきました。自分のことのように、台本を読んでいましたね。

Q:外見の印象は異なるように思います。

僕は洋服が好きなので、そういうところは虎太郎とは違いますが(笑)、根幹にあるもの、人に対する思いや優しさ、そうした方向性は近いと思って演じていました。

Q:映画で描かれる丈流と美優の恋模様はどう思われましたか?

いいなあって(笑)。顔も知らない人と、文字でのやりとりから始まる恋なんて理想かもしれないです。どうしても、容姿で判断してしまうことって多いですよね。でも手紙のやりとりから始まると、どんな人かを知る術が視覚にはないので、「何歳ですか?」「好きなものは?」といった情報に始まり、文字を見て、怖そう、優しそうとか考えていくなんて……なんかちょっとワクワクしますね。

Q:完成した映画を観た感想を教えてください。

台本に描かれた世界観が本当に好きだったので、映像になったらどうなるだろうという思いで演じていたのですが、好きな要素が残されつつ台本からより輝いたというか、言葉に魂が入った感じがしました。皆さんのお芝居を含め、本当に好きだと思えたので嬉しかったです。

取材・文:浅見祥子 撮影:杉映貴子
ヘアメイク:佐々木麻理子 スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)

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【インフォメーション MOVIE】

ロックバンド「爆風スランプ」の楽曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた物語で、手紙やノートでのやりとりを通して芽生える恋を描いたラブストーリー。アルバイトの連絡用ノートを介して日本武道館の屋根の下で初めて会う約束をする男女と、同じ約束を三十数年前にした男女の物語が交錯する。出演は『彼女が好きなものは』などの神尾楓珠、『交換ウソ日記』などの桜田ひよりなど。監督を『世界でいちばん長い写真』『彼女が好きなものは』などの草野翔吾が務める。

映画『大きな玉ねぎの下で』は2月7日公開

(C) 2024映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会

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