人が喰われていると噂の村…R18のディズニープラス「ガンニバル」がヤバい!
提供:ディズニープラス

“この村では、人が喰われているらしい”。謎に満ちた閉鎖的な村、古くからの因習に囚われた住民たち、そして人々から恐れられる正体不明の“あの人”……。異様な緊張感と次々に繰り出されるハードバイオレンスの中、柳楽優弥演じる警察官が村に隠された恐ろしい秘密に迫るヴィレッジ・サイコスリラー「ガンニバル」が、3月19日からディズニープラス スターで独占配信されるシーズン2でついに完結する。人間社会最大のタブーに挑んだ物語を、世界レベルのクオリティーで描いて爆発的な話題を集めたシーズン1に続き、全ての伏線を回収しながら怒濤のクライマックスを迎えるシーズン2は、日本発オリジナルシリーズとしては初となる18+(プラス※18歳以上の視聴者のみに視聴が制限されているコンテンツ)のレーティングを設定。そんなヤバすぎる本作の秘密に迫る!(文:大山くまお)
人が喰われているという噂…忌まわしい村の秘密

都会から遠く離れた山間の村、供花村には忌まわしい噂があった。それは、「この村では人が喰われている」というおぞましもの。シーズン1では駐在として家族とともに村に赴任した警察官・阿川大悟(柳楽優弥)が、閉鎖的な村社会の気持ち悪さをたっぷり味わうところから始まる。新入りだからと年長者の言うことを聞くように強要されたり、陰湿な嫌がらせを受けたり、なぜか監視されているように感じたり……。真綿で首を絞められていくかのようなイヤ~な洗礼を受けることに。監視されているのは新参者の阿川一家のみならず、何かあれば、すぐさま村中にうわさが広がるような息苦しさがあり、シーズン2では村を脱出しようとする者も。当然、恐ろしい代償が降りかかることになる……。
さらに、大悟が村で遭遇する事件がどれもヤバい。村を牛耳る一族・後藤家の当主・銀(倍賞美津子)が不審死を遂げ、死体には何者かに食いちぎられたような痕が見つかる。前任の駐在・狩野治(矢柴俊博)は謎の失踪を遂げており、さらに大悟の幼い娘・ましろ(志水心音)が切断された人間の指を持っていた……。銀の死の真相は? なぜ駐在は失踪したのか? 指は誰のものなのか? 見てはいけないモノを見ている感覚に震えながら視聴が止まらない。

息つく暇もない暴力の嵐の中で、村の闇が次々と暴かれていく。やがて大悟の家族も危険にさらされることで緊張感は最高潮に。そして極めつけが、恐ろしい姿を剥き出しにして大悟に襲いかかる“あの人”! シーズン1を完走した頃には、1秒たりとも安心できない「ガンニバル」のヤバい魅力が病みつきになった人も多いはず。
一線を越える主人公を柳楽優弥が熱演

「そっちが狂ってんなら、こっちも狂うしかねぇんだよ」。ヤバい村でヤバい事件に巻き込まれた大悟は、誰よりもヤバい奴だった。ドラマを牽引するのは、柳楽優弥の圧倒的な演技力だ。主人公・大悟は警察官だが過去にはトラウマがあり、家族や子供を守るためなら、いつ暴走するかわからない危うさがある。目的のためなら常識やモラルの一線を軽々と飛び越え、「ボケカスが!」と吐き捨てながら敵を殴り倒していく。
一瞬でアドレナリンを爆発させる殺気に満ちた演技は、まさに柳楽の真骨頂だ。シーズン2では極限状況に陥るなかで、もはや誰も止められなくなるほど暴走がエスカレート。警官隊と後藤家の全面戦争の最中に繰り広げられる、狂気のアクセルを踏んだ大悟と恐ろしいほどタフで残忍な後藤理(中島歩)の一騎打ちは、シーズン2前半の大きな見せ場だろう。

大悟が対峙する後藤家の若き当主・恵介を演じる笠松将は、正気と狂気の間で揺れ動く心情を繊細に表現している。そのほか、後藤家の絶対的な存在である銀役の倍賞美津子、村人を監視する陰湿なリーダー・山口さぶ役の中村梅雀、村の秘密を知る老宮司・神山正宗役の橋爪功、後藤家の巨体を誇る武闘派・岩男役の吉原光夫ら、実力派俳優たちが他の作品では見られないインパクト抜群の怪演を見せている。
村の秘密のカギを握るヤバすぎる美女

シーズン2では、供花村の呪いの原点となる70年以上前に起きた出来事の全貌が明らかになる。鍵を握るのが、倍賞美津子が演じた当主・後藤銀の若かりし日々。恒松祐里が銀を演じており、誰もが狂うほど美しく、色香で宮司・神山正宗(倉悠貴)ら供花村の男たちを籠絡していく魔性の女だ。出自のせいで後藤家や供花村の人々からは「売女」「あばずれ」などと蔑まれ、兄・金次(豊原功補)とはただならぬ関係にある。生き地獄を味わって後藤家も供花村も憎んでいた彼女が、“覚醒”して本当の意味でヤバい女に変貌する瞬間を見逃さないでほしい。

また、娘のましろを懸命に守ろうとする大悟の妻・有希(吉岡里帆)、重大な決断を下す恵介の恋人で前駐在の娘・すみれ(北香那)、後藤家から身を隠し暮らす恵介の母・後藤藍(河井青葉)らの動向にも注目。「ガンニバル」は男たちの都合や欲望によって犠牲にされてきた女たちの物語でもあるのだ。
世界レベルのスタッフが集結!ハイクオリティーなドラマ

「ガンニバル」には世界レベルのスタッフが集結し、ハイクオリティーなドラマを作り上げた。ポン・ジュノ監督作品の助監督を務め、コロナ禍で大ヒットを記録したサスペンス映画『さがす』(2022)などで知られる片山慎三監督、アカデミー賞国際長編映画賞に輝いた映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)の脚本家・大江崇允らが名を連ねており、単に過激なだけでは終わらない普遍的で深みのあるドラマを創造した。
銀の過去を巡る物語をはじめ、供花村の村長で恵介の父でもある清(六角精児)と恵介の物語など、血なまぐさい中にも、胸を打つ瞬間が何度も訪れる。すべてを見終わった後には家族、血縁、共同体、自分たちの過去と未来などに思いを馳せることになるだろう。
究極のタブーに踏み込み、銃撃戦や惨殺シーンどころか警官隊の死体を山積みにして焼く場面まである、絶対に地上波で放映できない18+のドラマ「ガンニバル」シーズン2は、日本のドラマにまったく新しい地平を開く作品だ。映画好き、ドラマ好き、ミステリー好き、バイオレンス好きはもちろん、日常に刺激が足りない人、ドキドキを求めている人、心揺さぶられるドラマを観たい人は必見の問題作だ。
「ガンニバル」シーズン2(全8話)は3月19日よりディズニープラス スター独占で第1話&第2話配信開始(第3話&第4話は26日、以降毎週水曜日に1話ずつ配信)
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