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小栗康平監督、次回作は10年後?

第58回カンヌ国際映画祭

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スタンディングオベーションに深々と頭を下げる小栗康平監督と主演の夏蓮
スタンディングオベーションに深々と頭を下げる小栗康平監督と主演の夏蓮

 仏時間13日、監督週間に出品された小栗康平監督『埋もれ木』(今夏日本公開)の公式上映が行われた。会場には『オペレッタ狸御殿』が20日に招待上映される俳優オダギリジョーも会場に駆けつけた。

 小栗監督にとって同作品は、『眠る男』以来9年ぶりの新作。カンヌ参加は、同映画祭でグランプリと国際批評家連盟賞を受賞した『死の棘』以来15年ぶりとなる。また今回コンペティション部門と監督週間部門の双方が『埋もれ木』の上映を熱望し、話し合った結果、異例の“オフィシャル・セレクション後援・監督週間での上映”と決まった経緯もあり、上映前には両部門のディレクターが壇上に立ち「このように協力しあって上映できて光栄です」とあいさつする一幕もあった。

 映画は山あいの小さな町を舞台に、変わりゆくモノ、変わらなぬモノを静かに見つめた人間ドラマ。満席となった観客が、食い入るようにスクリーンを見つめていたのが印象的だった。上映後、小栗監督は「(久々の拍手は)いいものですね。別にカンヌを目指して映画を作っているワケじゃないけど、今のペースだと次回作は10年後ぐらいの60歳になってしまう。これからは、もう少し準備期間を短くして次の映画に入りたいと思います」と意欲を燃やしていた。

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