青山監督大テレ、とよだ真帆と一緒でうれしい
第58回カンヌ国際映画祭
仏時間18日、青山真治監督作品『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』が「ある視点」部門で上映され、青山監督をはじめ、主演の浅野忠信、宮崎あおい、そして青山監督の妻で女優のとよだ真帆が上映に参加した。
同作品は西暦2015年、自殺病「レミング病」がまん延しているという世界が舞台。青山監督は『月の砂漠』(2001)以来、4年ぶり3度目、浅野は6度目、宮崎は『ユリイカ』(2000)以来のカンヌとなる。
上映後、青山監督は「今回はコンペではないので、気楽ですね。コンペじゃなくて残念という気持ちはなくて、こんなに多くのお客さんが来てくれただけでうれしい。今回は妻と一緒だから? もちろんそれもあるでしょうね」と語り、しきりに照れていた。
またこの日は、「監督週間」で、柳町光男監督『カミュなんて知らない』も上映され、出演者の吉川ひなのと柳町監督が舞台あいさつを行った。同作品は、黒澤清監督、青山監督らを輩出した立教大学「映像ワークショップ」をモデルにした青春映画。映像映画監督役の柏原収史を一途に愛するユカリ役を演じた吉川の役は、仏映画『アデルの恋の物語』にオマージュを捧げた役。上映後の記者会見で柳町監督が「イザベル・アジャーニと比べて吉川ひなのはどうでしたか? 」と仏人記者たちに問いかけると温かい拍手が起こっていた。