『蟲師』の蒼井優、真っ赤な振り袖で登場
第63回ヴェネチア国際映画祭
8日、大友克洋監督の実写作品『蟲師』がコンペティション部門で公式上映され、出演者の蒼井優が真っ赤な振り袖姿で登場した。
同作品は漆原友紀の同名コミックの映画化で、人智を越えた不思議な現象を起こす「蟲」のナゾを説くギンコ(オダギリジョー)のファンタジーストーリー。蒼井は蟲の呪いを説くために、蟲の記録を続ける淡幽(たんゆう)を演じている。
その役のイメージに合わせて、今回は着物を選んだという。「この着物は成人の時、写真撮影のために用意した着物で、成人式には出ていないんです。この赤はアンティークの赤で、今ではなかなか出せない色なんですよ。でも上映中、ずっとコレを着て映画を観ているのはちょっとキツかったです(笑)」と笑顔を見せた。
また、ダブルのスーツにボタンの付いた帽子という、またも個性的なファッションで現れたオダギリジョーは「7月に初号を見たんですけど、今回ここの大画面で見て、CGが迫力あった。最後にすごく温かい拍手を頂いたような感じがしました」と語った。
コンペティション部門の結果は現地時間9日夜(日本時間10日)に発表。現地で発行されている映画誌「CIAK」では批評家・観客ともにスティーヴン・フリアーズ監督の『クイーン』に高評価が集まっている