ロシア発! ド緊張のイケメン俳優に女性客メロメロ?
第19回東京国際映画祭
24日、東京国際映画祭コンペティション部門に出品されている『グラフィティー』がワールドプレミア上映され、終映後、主演を務めたアンドレイ・ノヴィコフ、共演者のセルゲイ・ポタポフ、イーゴリ・アパシャン監督、プロデューサーのマキシム・フシャーノフによる、舞台あいさつおよび、観客とのティーチインが行われた。
『グラフィティー』は、モスクワに暮らす美術学生が、見知らぬ田舎を訪れ、そこに暮らす人々との交流を通して、かつて祖国が味わった戦争の傷あとを理解しようとする内容。重々しい題材であると同時に、一人の青年の精神的な成長を描いたアーティスティックな青春映画に仕上がっている。
「今も、ロシアは混乱しながら、平和への糸口を見つけている状態です」と切り出したアパシャン監督は、作品の意図について「だからこそ、主人公のような若い世代が、祖国が戦争で払った犠牲について知る必要があるのです」と穏やかながら、力強い口調で語った。
一方、初来日を果たしたイケメンのキャスト陣は、会場となったオーチャードホールの大きさに緊張気味。客席には女性の姿が多く見られた。監督から「アンドレイは11歳から俳優をやっているのに、ここに来て、とてもあがっているんだ」との言葉通り、アンドレイは、終始落ち着かない様子で、辺りをキョロキョロしっぱなし。マイクを渡されると、慎重に言葉を選びながら「こうして日本に来ることができて、とてもうれしい。これが最後の来日にならないよう、皆さん、応援してくださいね」とちゃっかり自分をアピール。
また、共演者のセルゲイは、劇中、素顔が分からないほどメイクをしているため、大勢の前で素顔を見せることに、戸惑っていた。
客席からはロシア語で「日本でロシア映画が盛り上がることを祈っている!」とエールが飛ぶなど、日本でも、ロシア映画上映を待ち望む人たちの声で盛り上がった、ティーチインだった。