ベルリン国際映画祭が閉幕、日本映画は高評価!
第59回ベルリン国際映画祭
2月15日(現地時間)、第59回ベルリン国際映画祭が閉幕した。日本の作品では、フォーラム部門参加の映画『愛のむきだし』が2つの賞を受賞し、パノラマ部門の映画『ぐるりのこと。』が期待を上回る評価を得るなど、人気の高さが目立った。
映画祭最終日の日曜は、それぞれ異なる数作品が順番に上映された各映画館とも売り切れが続出! 当日券を求める観客目当てにダフ屋も登場する状態となった。映画祭本部からの発表によると、383の映画が合わせて1238回上映され、約27万枚というチケットの売り上げ数の記録を出したという。映画業界にとってはマーケットの場でもある映画祭だが、不況時にもかかわらず、商売も上出来ということも加えて発表されている。
日本作品への注目度も高かった。映画評がプレスセンターの掲示板に張り出されるなど、当初から話題を呼んでいた園子温監督の『愛のむきだし』は国際批評家連盟賞と、カリガリ賞の2つを受賞という快挙を成し遂げた! 国際批評家連盟賞とカリガリ賞は、映画祭の審査員とは別の独自審査で、カンヌ国際映画祭などでも賞を出している権威ある団体による賞だ。橋口亮輔監督の『ぐるりのこと。』も、各国の映画祭で立て続けに上映されていることも手伝ってか、集客、評価とも上々だった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)