『アバター』首位譲らず!歴代1位『タイタニック』を抜くのは早ければ再来週?-1月19日版
全米ボックスオフィス考
全米興行収入の歴史を次々と塗り替えている映画『アバター』。今週末、マーティン・ルーサー・キング牧師の誕生日を迎えたアメリカで、上映館数が137館減ったにもかかわらず8.5パーセントの伸び率で5,460万ドル(約49億1,400万円)の収入を上げ、ナンバーワンとなった。これは、キング牧師の誕生日がある連休におけるボックスオフィスの売り上げナンバーワンに今まで君臨していた、2008年度映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』をけ落とすこととなり、またも新記録を打ち立てた。(1ドル90円計算)
『アバター』の全米での累計はすでに5億506万ドル(454億5,540万円)となり、『ダークナイト』の5億3,345万ドル(480億1,050万円)と『タイタニック』の6億78万ドル(546億3,180万円)も射程範囲に入った。『ダークナイト』にはその差2,829万ドル(25億4,610万円)まで迫っており、来週抜くことは確実だ。また歴代1位の『タイタニック』との差は9,572万ドル(86億1,489万円)に迫っており、こちらもゴールデン・グローブ賞の主要2部門を受賞したことにより動員が増加し早くて再来週に抜き去る可能性が大きい。
また世界興収ではすでに『ダークナイト』を抜いて16億2,049万円になっており、『タイタニック』の全世界興収18億4,287円ドル、2億2,238万ドル差に(約200億円)までに迫っている。
第2位デビューとなったデンゼル・ワシントン主演のアクション映画『ザ・ウォーカー』もなかなかの売り上げで、3,802万ドル(約34億2,180万円)の収入。3,111館で公開され、1館あたりのチケット売り上げは12,221ドル(約109万9,890円)と上々の出来(ちなみに、『アバター』の1館当たり平均は16,621ドル(約149万5,890円)。
第3位は、アカデミー賞の呼び声高いピーター・ジャクソン監督映画『ラブリーボーン』の2,054万ドル(約18億4,860万円)。内容的に、かなりダークな映画になりそうだったが、ジャクソン監督が美しい感動作品に仕上げている。
第4位は、依然頑張っているネズミ組の映画『アルビン・アンド・チップマンクス:ザ・スクイコール』(原題)で、1,500万ドル(約13億5,000万円)の成績。公開27日間で約1億9,610万ドル(約176億4,900万円)の総合売り上げを記録した上に、シリーズ前作を上回っており関係者たちを喜ばせている。
第5位は、かろうじてトップ5に滑り込んだ感のある、ジャッキー・チャンの主演コメディーアクション映画『ザ・スパイ・ネクスト・ドア』(原題)。1,300万ドル(約11億7,000万円)の興行収入で1館平均4,446ドル(約40万1,400円)という少々勢いに欠ける成績となっている。
今週末、意外にも大転落してしまったのが映画『シャーロック・ホームズ』。先週第2位からトップ5圏外となる第6位。上位に強豪がいるもののあまりにも早い圏外行きとなり、大金をはたいて作った大作なのに、スタジオ側はやるせない気分であろう。
しかし、それが映画の世界であり、どんどん新作が出てくるのだ。というわけで、次回ランクインしそうな作品をご紹介。まずは、アメリカで老若男女に人気の元プロレスラー、ドウェイン・ジョンソン主演映画『トゥース・フェアリー』(原題)。ザ・ロックとして名をはせたドウェインが、なぜかキュートな妖精にふんして大活躍するコメディーアクション。『アバター』が崩せるかが見ものである。
次の注目作品は、ハリソン・フォード久々の主演映画『エクストラオーディナリー・メジャー』(原題)。不治の病の子どもを持つ父親(ブレンダン・フレイザー)と、その病気を治せるかもしれない薬品を発明する化学者との人間模様を描くドラマだ。
オカルトアクション映画『リージョン』(原題)も、ある程度高いランキングが予想される。イケメンでイケイケボディーのポール・ベタニーが主演だ。
果たして来週末のトップは、再び『アバター』か……はたまた別の新作になるか!? こうご期待!! (取材・文:Addie Akemi Kohzu)