恋人とのケンカシーン90回以上!アカデミー賞の呼び声高いジェシー・アイゼンバーグ、「心は折れなかった」
Facebookの創始者で、若くして億万長者となったマーク・ザッカーバーグの半生を映画化した『ソーシャル・ネットワーク』より、主人公マークを演じるジェシー・アイゼンバーグが、妥協が許されない過酷な撮影現場の裏側や日本について語った。
本作でメガホンを取っているのは、映画『ファイト・クラブ』などで世界中の映画ファンから愛されている鬼才デヴィッド・フィンチャー。今回、フィンチャー監督と初めて現場を共にしたジェシーは、「とにかく刺激の連続だったよ。デヴィッドは、役者たちに何度もテイクを繰り返させるんだ。オープニングでガールフレンドとけんかをするシーンなんて90回以上やってもOKが出なかった」とテイク数の多いフィンチャー監督の演出に驚いたという。同じシーンを何度も演じさせられて、心が折れてしまうことはなかったのかと尋ねると、不思議と嫌に思うことはなかったという。「デヴィッドはただ厳しいだけの監督じゃない。なぜOKじゃないのかもきちんとこちらが納得いくように説明してくれるし、そのおかげでテイクを重ねるごとに僕らの演技もどんどん良くなっていくのが自分でもわかる。セリフを繰り返していくうちに、自分のものになっていくんだ」とジェシーが言う通り、本作は映画『ア・フュー・グッドメン』など多くの名作を手掛けてきた脚本家アーロン・ソーキンの膨大なセリフから成り立っており、スピード感あふれるセリフを自分のものにしたジェシーの演技はアカデミー賞の呼び声も高い。
本作で見せた最高の演技で一気に注目を浴びたジェシーだが、本人はあくまで自然体。時差ボケなのか、大きなあくびをしながらも「ジャパン、サイコー!」と人なつっこい笑顔を見せた。日本では、浅草や渋谷、原宿など多くの観光地を訪れたそう。日本大好き! と言う彼に一番のお気に入りとなった場所を聞いてみると、「谷中ってところが一番好きだね。すごく雰囲気があって気に入ったよ」と20代とは思えない渋い発言。ハリウッドの若手セレブは原宿や渋谷に突進していくものだが、現在27歳のジェシーは「見た目は若くても、中身はおじいちゃんなんだよね」と照れ笑い。うつむきながらはにかむ姿は、母性本能をくすぐるかわいらしさだ。これからブレイクすること間違いなしの若手演技派ジェシーに、ぜひ注目してほしい。
映画『ソーシャル・ネットワーク』は1月15日より全国公開