常盤貴子、ベネチアの観客を魅了!ボディラインも艶かしいシースルーのロングドレス姿で登場!
第68回ベネチア国際映画祭
第68回ベネチア国際映画祭の第二コンペティション部門オリゾンティのオープニング作品として西島秀俊主演『CUT』(アミール・ナデリ監督)が現地時間1日夜に上映された。会場には出演者の常盤貴子がボディラインも艶かしい、シースルーのロングドレス姿で現れ、満員となった約400人の観客たちを魅了していた。
同作品はイラン出身のナデリ監督が、日本人のスタッフ・キャストを起用して日本で撮影した意欲作。主人公の映画監督(西島)は、暴力団組織に所属していた兄の借金のおかげで製作資金を得て映画を作っていたが、その兄が急逝してしまう。2週間以内に多額の借金の返済を命じられた監督は、殴られ屋というまさに体を張って兄の無念と借金を返済しようとする人間ドラマだ。劇中には、映画のネタがふんだんに登場し、その度に会場から笑いが起こるという高反応を得ていた。
上映後、ベネチア初参加となる常盤は「緊張して凄く胃が痛かった(苦笑)。今までアジアの映画祭には参加したことはあるけど、欧州の映画祭は初めて。街中で映画祭を楽しみにしている感じがあって、しかも夜9時からの上映にこんなにたくさんの方が来ていただいて文化の違いとかいろんなことが羨ましいですね」と感激しきりといった様子。
一方、北野武監督『Dolls(ドールズ)』で2002年にコンペティション部門で参加して以来、9年ぶりのベネチアとなる西島は「前回は初めてで全然余裕もなく、良くわからないうちに終わっちゃったという感じでしたけど、今回は落ち着いて映画祭を楽しめています。観客の皆さんがすごく集中して見て下さったのを感じたので嬉しかったです。しかも、今まで自分が経験したこと以上の、レベルの高い作品に出られたことを感じていて、感無量です」と顔を紅潮させながら語った。(取材・文:中山治美)
映画『CUT』は2011年12月よりシネマート新宿ほか公開