大女優メリル・ストリープの会見で続々とバレンタインのプレゼントが!
第62回ベルリン国際映画祭
2月14日(現地時間)、第62回ベルリン国際映画祭でフィリダ・ロイド監督映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』が特別上映された。上映に先立ち行われた会見では、主演のメリル・ストリープに記者からバレンタインのプレゼントが渡されるハプニングもあった。
本作は、鉄の女の異名を取るマーガレット・サッチャー元英国首相の半生を描いたもの。表舞台での厳しい顔の裏にある、家庭人としての彼女の一面に焦点を当てている。
本国イギリスでは、政治の内側で起こったことや取り巻く政治家の人物像が不正確だという評もあるが、ロイド監督は「これは完全なフィクションです。完全に主観的(な物語)です。ドキュメンタリーではありません」と語り、政治の内幕劇を描くような作品ではないことを強調した。
また、政治家になったころから現在までのサッチャーを演じて見せたメリルは、「メイクアップ・チームが素晴らしい仕事をしてくれたわ」と驚きのメイクを施したスタッフの功績をたたえた。
会見ではそんなメリルに対し、これまでの名演の数々に対する賛辞と共に、バレンタインデーにかこつけたプレゼントを渡し、ハグを受ける記者の姿も。花束や、鉄の女を模したマトリョーシカといった凝ったものまで、次々とプレゼントが渡される中、手ぶらでハグを受けようと壇上に上がった記者に「何もないの?」とシッシッと追い払う、ちゃめっ気たっぷりのしぐさを見せた大女優だった。(取材・文:山口ゆかり/Yukari Yamaguchi)
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は3月16日より全国公開