高梨臨、カンヌでコンペ作主演!スタンディングオベーション受け「なんだか夢の中にいるみたい」
第65回カンヌ国際映画祭
カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されているアッバス・キアロスタミ監督最新作『ライク・サムワン・イン・ラブ(英題) / Like Someone in Love』のヒロインに大抜てきされた女優・高梨臨が、カンヌでの心境や撮影当時の様子などを語った。
本作のカンヌへの出品は、監督から知らされたという高梨。「コングラチュレーション! コングラチュレーション! コングラチュレーション!(おめでとう!)」というメールが届いたが、「いつも撮影現場では冗談ばかり言っているキアロスタミ監督だったので、初めは何かの冗談かと思って信じなかった」と当時を振り返る。
オーディションを重ねて今回の主演が決定したそうだが、キアロスタミ監督の第一印象は「監督のことを知らず、サングラスを掛けていて、なんだか怖そうな感じ」と述べる。その後、撮影に入る前には監督から「役づくりはしないでほしい。そして、他の映画を観ないようにしてほしい」と、指示を受けていたそう。
実際にカンヌの地を踏んだ高梨は、「自分がカンヌ国際映画祭に参加しているなんて、なんだか夢の中にいるみたい。上映後にスタンディングオベーションがあったときは、間違っていなかったんだと思ってホッとした。キアロスタミ監督をはじめ、素晴らしい方々と素晴らしい作品に巡り合えたことに感謝している」とコメント。
また、カンヌでの観客の反応に関して「どういう反応があるのかとても不安だったが、笑うポイントが日本人とは少し違ったりして興味深かった」と感想を述べる。「カンヌ国際映画祭を体験したことで、女優としての視野が広がったように思う。もっといろんな監督の作品にも出たいし、海外でドンドン活躍できるように、英語を勉強しようと思った」と目を輝かせながら語っていた。(記者:高松美由紀)