サム・ライミ、ファミリームービー監督にためらいも!?「オズの魔法使い」映画でコミコン参戦!
コミコン2012
コミックファンが集まる、米サンディエゴのコミコン・インターナショナル会場で、現地時間12日、サム・ライミ監督の最新作『オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル(原題) / Oz: The Great and Powerful』の記者会見が行われ、サム・ライミ監督ならびにキャストのミラ・クニス、ミシェル・ウィリアムズが出席した。
映画『オズ:ザ・グレート・アンド・パワフル(原題)』コミコン記者会見ギャラリー
サム・ライミといえば、ホラー映画『死霊のはらわた』や大ヒットアクション『スパイダーマン』シリーズで知られており、ファミリー向け映画を監督するのは今回が初。そのため、当初はメガホンを取るのをためらったというが、「脚本を読んだら主人公の気持ちがよく理解できて、監督できる自信が沸いた。これは主人公のオズが心を入れ替えて成長する物語。最後は温かい気持ちになれるよ」と語る。
その主人公オズを演じるジェームズ・フランコとは『スパイダーマン』シリーズを通じて仕事をした仲。そんなフランコに関してライミ監督は、「彼にも昔はジェームズ・ディーンのような反抗的な面もあったが、最近はとっても協調的になった。忍耐強くなったと思うし」とフランコが映画人として一回り大きくなったことを明かした。
劇中、西の悪い魔女を演じるミラ・クニスは、今回の役柄について「誰もが知っているあまりにも有名な役。だからこの映画に出るのが怖かった」と大きな目を見開きながらコメント。また北の善い魔女役のミシェル・ウィリアムズは、小規模な作品への出演が多いため、「今回の大作参加は不安だった」と話す一方、「監督がすごく親切に、そして丁寧に接してくれたので、これまで通りに仕事をすることができました」とほほ笑んだ。大胆にスパッと言い切るような口調のミラと、甘くやんわりと語るミシェルは、それぞれの役柄を彷彿(ほうふつ)とさせる会見だった。
本作は、劇中に登場する巨大な花や滝も実際にセットが作られ、それも見どころの一つとなっているとのこと。「かの有名な、空飛ぶサルたちも登場するよ」と最後に付け加えたライミ監督が、一体どんなテイストで『オズの魔法使』の世界を語るのか、今から楽しみだ。(取材・文:こはたあつこ)