仏セレブ女優、来日!マリー・アントワネットに裏切られた少女役で主演!
第25回東京国際映画祭
22日、第25回東京国際映画祭特別招待作品『マリー・アントワネットに別れをつげて』の上映にともない、主演女優のレア・セドゥー、監督のブノワ・ジャコーがそろって来日、TOHO シネマズ六本木ヒルズで舞台あいさつを行なった。レアは、プラダの香水モデルを務め、フランスの大手映画会社「パテ」の会長を祖父に持つセレブ女優。この日はショートヘアで登場し、会場からその美しさにため息がもれた。
『マリー・アントワネットに別れをつげて』第25回東京国際映画祭舞台あいさつフォトギャラリー
本作で、王妃が寵愛していたポリニャック夫人の身代わりとして、ギロチン刑を命じられた読書係シドニー役を務めたレアは「役柄自体はそれほど難しくはなかったけれど」と余裕の表情を浮かべながら、「舞台となったベルサイユ宮殿を、わたしたちのチームで独占できたことが楽しかった」と撮影裏話を茶目っ気たっぷりに披露。「以前から時代ものに出て、いろいろなコスチュームを着てみたいと思っていたので、このオファーはうれしかったですね」と語った。さらに映画の見どころとして王制崩壊を挙げ、「フランスにとってすごく大きなターニングポイントなので、この映画に出ることができて光栄だった」と表情を引き締めた。
また、『トスカ』などで知られるフランス映画界の巨匠ジャコー監督は、「世界中の人がきっと気に入ってくれるはず、もちろん日本の皆さんもね!」と作品をアピール。レアの魅力について、「前々から彼女に魅了されていた。理由? それはほら、見ればわかるでしょう!」と手放しで絶賛。会場を暖かい笑いで包んだ。
フランスで最も権威あるフェミナ賞受賞のベストセラー小説を映画化した本作は、王妃に仕えた読書係にスポットを当て、かつてないミステリアスな視点からベルサイユ宮殿の裏側をえぐり出す衝撃のミステリー。息を呑む絢爛(けんらん)豪華な衣装の数々、レアをはじめヨーローッパを代表する女優陣の華やかな競演など、見どころ満載の内容が、この冬、マリー・アントワネット・ブームに火を付ける。(取材・文:坂田正樹)
映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』は12月15日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほかにて全国順次公開