スパイク・リー監督、『ジャンゴ 繋がれざる者』は祖先に対して冒涜、観るつもりはないと発言
スパイク・リー監督は、12月25日より全米公開されるクエンティン・タランティーノ監督作『ジャンゴ 繋がれざる者』について、「祖先に対して冒涜的な映画だ」とコメント、映画を観るつもりはないとVibeの取材にて明かしている。
クエンティン・タランティーノ監督作品 映画『ジャンゴ 繋がれざる者』場面写真
『ジャンゴ 繋がれざる者』は、19世紀を舞台に、ジェイミー・フォックス演じる元奴隷のジャンゴが、妻を取り戻すためにレオナルド・ディカプリオ演じる農園の領主に復讐劇を仕掛けるというストーリー。
リー監督はVibeの取材にて、「『ジャンゴ 繋がれざる者』についての話はできないよ。観るつもりがないからね。これは、僕の祖先に対して冒涜的な映画だ。あくまで僕の私見で、何の代表意見でもなんでもないけど」とコメント。
その後、賛否が寄せられた自身のツイッターにて、「アメリカの奴隷制は、セルジオ・レオーネが描く西部劇なんかじゃなく、ホロコーストなんだ。僕の祖先は、アフリカから盗み出された奴隷たちだ。僕は祖先に敬意を抱いている」とコメントを書き込んでいる。
リー監督は、今年8月に、ブルックリンのレッドフックの住居建物を舞台に、アトランタから来た少年と祖父の関係を描いた映画『レッド・フック・サマー(原題) / Red Hook Summer』がアメリカで限定公開された。現在は、リメイク版『オールドボーイ』がポストプロダクション作業中で、また、2006年の監督作『インサイド・マン』の続編の製作が決定している。(鯨岡孝子)
スパイク・リーのツイッターアカウント:
https://twitter.com/SpikeLee