アカデミー賞レース中間報告!トップ3が火花を散らし中!
第85回アカデミー賞
アカデミー賞有力候補作品が、全米での興行で激しい火花を散らしている。クリスマスに封切られたミュージカル映画『レ・ミゼラブル』が公開初日だけで1,811万ドル(約14億4,880万円)を記録する大ヒットスタートとなり、11月に全米公開された映画『リンカーン』の累計興収が1億2,000万ドル(約96億円)に達して有力候補作品の中で最高の興収を記録。アカデミー賞有力候補作品が、興行の面で激しいデッドヒートを繰り広げているのだ。(1ドル80円計算)
全米ではクリスマス公開となった映画『レ・ミゼラブル』写真ギャラリー
『レ・ミゼラブル』がたたき出した公開初日で1,811万ドル(約14億4,880万円)という記録は、ミュージカル映画至上最高の記録だったとのこと。過去のクリスマス封切り作品の中でも2009年に全米公開された映画『シャーロック・ホームズ』に次いで至上2位の記録となった。これはアカデミー賞レースにかなりの影響を及ぼすと見られている。
著名映画評論家たちを14人ほど集めて、週ごとにアカデミー賞の行方を予想するアカデミー賞予想サイトAwards Dailyがクリスマス前に発表した番付表によると、アカデミー賞レースのトップを走っているのは映画『リンカーン』だ。続いて2位は映画『ゼロ・ダーク・サーティ』、そして3位に『レ・ミゼラブル』となっている。
『ゼロ・ダーク・サーティ』は、たったの5館でしか上映されていないにもかかわらず先週末などは1館につき平均8万2,000ドル(約656万円)という非常に高い興行成績を記録。作品の話題性を物語っており、この状態はアカデミー賞レースにダイレクトに反映されると見てよい。
アメリカはクリスマス・ホリデーが終わったばかりで、ここ数日は新しいアカデミー賞予想のアップデートがされていないが、『レ・ミゼラブル』が実際に公開になり大成功を収めていることで次回の予想ランキングに変化が出る可能性があり、オスカー争奪戦から目が離せない。(文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)