「007」シリーズ、47年ぶりオスカー獲得!ショーン・コネリー主演作以外で初!
第85回アカデミー賞
現地時間24日に授賞式が行われた第85回アカデミー賞で、『007 スカイフォール』が音響編集賞、歌曲賞の2部門で受賞し、「007」シリーズが47年ぶりにオスカーを獲得した。初代ジェームズ・ボンド、ショーン・コネリーが主演した作品以外で、「007」シリーズがオスカーを獲得するのは、今回が初となる。
音響編集賞を受賞し、ステージに立ったカレン・ベイカー・ランダーズ、パー・ハルベルクは、「ジェームズ・ボンド映画で取りたいと思っていたんですが、取れました。サム・メンデスを監督に得られたことが大きかったと思います。オスカーを獲得することができました!」とコメント。主題歌「スカイフォール」で歌曲賞を受賞したアデルは、目に涙を浮かべて喜びをあらわに。楽曲をプロデュースしたポール・エプワースは「アデルはすばらしい協力者でした」とたたえた。
「007」シリーズ最新作『007 スカイフォール』は、音響編集賞、撮影賞、歌曲賞、作曲賞、音響賞(調整)の5部門にノミネートされていた。これは、シリーズ史上最多ノミネート数で、実際にオスカーを獲得したのは、『007/サンダーボール作戦』(1965)以来、47年ぶり。
「007」シリーズは、これまでアカデミー賞と縁遠く、受賞したのは、初代ジェームズ・ボンド、ショーン・コネリーが主演した『007/ゴールドフィンガー』(1964)の第37回アカデミー賞音響効果賞、『007/サンダーボール作戦』(1965)の第38回アカデミー賞特殊視覚効果賞のみ。3代目ジェームズ・ボンド、ロジャー・ムーアが主演した『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981)以来31年間、ノミネートすら果たしていなかった。
『007 スカイフォール』は、「007」シリーズ50周年記念作品。第85回アカデミー賞では、トリビュート企画も行われ、アデルによる歌曲賞を受賞した主題歌「スカイフォール」のパフォーマンスも行われた。前評判も高く、全世界興行収入は10億ドル(約900億円 1ドル90円計算)を突破し、シリーズ史上最高記録を樹立していた同作だが、今回の受賞で人気だけでなく作品の質の高さも証明した形。シリーズ初の金髪ボンドとして6代目を務めたダニエル・クレイグが、またジェームズ・ボンドとしての株を上げた。(編集部・島村幸恵)
「第85回アカデミー賞授賞式」はWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)