アン・ハサウェイ、オスカー初受賞!2度目のノミネートでついに栄冠!
第85回アカデミー賞
第85回アカデミー賞授賞式が現地時間24日に米ロサンゼルスにて行われ、映画『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイが助演女優賞を受賞した。アンにとっては、2度目のノミネートで初のオスカー獲得となった。プレゼンターのクリストファー・プラマーからオスカー像を渡されたアンは「ついに取ることができました」とスピーチ。感動のあまりに声を震わせながら「多くの人がわたしを優しく支えてくれました。そのおかげでわたしはここにいます」と感謝を述べた。
『レ・ミゼラブル』でファンテーヌを演じるにあたって、アンはトレードマークだったロングヘアをばっさりカット。わが子を守るために娼婦(しょうふ)にまで身を落とす悲劇の女性という役に挑み、ショートカットで涙ながらに「夢やぶれて」を歌い上げる熱演を披露。出番は少ないながらも鮮烈な印象を残した。
同作の演技でアンは、ゴールデン・グローブ賞をはじめとする今年の映画賞を席巻。アカデミー賞でも『レイチェルの結婚』で主演女優賞の候補になって以来、4年ぶり2度目となるノミネートを果たした。今年の同部門にはサリー・フィールド、ヘレン・ハントといったオスカー女優が候補になっていたが、それらを押しのけての初受賞だ。
アンは2001年の映画デビュー作『プリティ・プリンセス』で大ブレイク。その後は『ブロークバック・マウンテン』『プラダを着た悪魔』といった話題作に出演してキャリアを積むと、『レイチェルの結婚』では依存症に苦しむヒロインを演じてアカデミー賞に初ノミネートされた。昨年9月には結婚しており、まさに公私ともに順調な1年となった。
『レ・ミゼラブル』は文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に、世界各国でロングラン上演されてきたミュージカルを映画化。『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したトム・フーパーが監督を務め、貧しさからパンを盗み19年も投獄された男ジャン・バルジャンの波乱に満ちた生涯を描く。日本でも昨年12月に公開されるやいなや大ヒットを記録しており、今月には興行収入41億円を突破。日本におけるミュージカル映画最大のヒットを記録している。(編集部・福田麗)
「第85回アカデミー賞授賞式」はWOWOWプライムにて生中継中(25日夜9時よりリピート放送)