歴代野球映画最高のヒット!新作 『42』 が首位に! -4月15日版
全米ボックスオフィス考
人種差別が横行していた1940年代のアメリカのメジャーリーグで、黒人選手のジャッキー・ロビンソンと彼の入団に大きく助力した球団会長の実話を基にした映画『42(原題) / 42』が2,749万ドル(約24億7,410万円)を売り上げて全米ナンバーワン映画となった。(1ドル90円計算)
今週第4位の映画『G.I.ジョー バック2リベンジ』場面写真
野球映画というジャンルで、初めてオープニング興収2,000万ドル(約18億円)台をたたき出し、映画『がんばれ!ベンチウォーマーズ』の週末デビュー記録を更新。映画ファン批評サイトのシネマスコアでもA+と最も評価の高いランクで、来週以降の興収も期待できそうだ。
トップと明暗を分けたのが、映画『最終絶叫計画』シリーズ5作目の映画『スケアリー・ムービー5(原題) / Scary Movie 5』。『42(原題) / 42』よりも約400館多い3,402館で封切られたにもかかわらず、初登場第2位に甘んじ、興収も1,416万ドル(約12億7,440万円)止まり。オープニングからこれでは、このシリーズもいよいよこれまでか……とうわさされている。
2週連続第3位は、ドリームワークスのアニメ映画『ザ・クルーズ(原題) / The Croods』で1,312万ドル(約11億8,080万円)。先週より36.5パーセントダウンしたとはいえ、これまでの興収は1億4,244万ドル(約128億1,960万円)となっており、ドリームワークスのアニメ作品のランキングでは、映画『長ぐつをはいたネコ』の興収まであと少しというところまできている。
代わって第4位は、シリーズ2作目となる映画『G.I.ジョー バック2リベンジ』で、1,090万ドル(約9億8,100万円)。ちなみにトータルの興収は、1億ドル(約90億円)を突破している。トップ5最後は、4ランク落下した映画『死霊のはらわた』リメイク版で949万ドル(約8億5,410万円)。デビュー2週目で63.2パーセントの落下率というパターンは、ホラー映画では珍しいことではない。
次週のチャート予想だが、上位デビューほぼ確実なのは、トム・クルーズ、モーガン・フリーマン共演の話題SF大作映画『オブリビオン』。壮大かつ予測不可能なストーリーと、その映像の美しさは早くも映画ファンの間で話題になっている。日本公開は5月末からと少し先だが、ヨーロッパなどではすでに封切られており評判は上々。アメリカでもヒットが予想される。(ロス取材・文:明美・トスト/Akemi Tosto)