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大沢たかおと松嶋菜々子も笑顔!『藁の楯』カンヌの観客から拍手喝采!

第66回カンヌ国際映画祭

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観客から大きな拍手を受けた松嶋菜々子、三池崇史監督、大沢たかおの三人
観客から大きな拍手を受けた松嶋菜々子、三池崇史監督、大沢たかおの三人

 三池崇史監督作『藁の楯 わらのたて』が現地時間20日、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、三池監督と大沢たかお松嶋菜々子が約5分間のスタンディングオベーションを受けた。

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 22時という遅い時間の上映にもかかわらず、深夜0時半過ぎの上映終了まで、観客は一人も席を立たずに三池ワールドに浸った。エンドロールでは客席から大歓声と拍手が沸き起こり、観客と共に作品を鑑賞していた三池監督、大沢、松嶋に約5分間のスタンディングオベーションが送られた。

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 上映後、日本の取材陣に向けた会見で大沢は「初めてこの作品を観るお客様が、自分が参加した作品をどのように受け入れるのか不安でしたね。緊張しながらも、音がいいなあと思いながら観ていました」と上映を振り返る。一方の三池監督は「映画祭でお客さんと一緒に観る映画は、(作品が)観客の方々に支えられていることを一番実感できる。緊張して歯が痛くなってしまうほどでしたが、とても楽しく観られました」と笑顔を見せた。

 また松嶋は、「こんなにもたくさんの方々が入る劇場で、あれほどの大きなスクリーンで映画を観るのは初めてで、とても驚きました」と語ると、「カンヌの観客の皆さんは厳しくて、(上映中でも)興味をなくすと帰ってしまうと聞いていたので、皆さんに最後まで観ていただけてうれしかったです」とほっとした表情を浮かべていた。

 鳴りやまないスタンディングオベーションの中を退場した三池監督には、記者から「切り上げて帰ったように見えましたが……」という質問も。「いや、あんまりいつまでもいても迷惑な気がして。拍手って、映画の種類や後味によって違うと思うんですが、波があると思っているので、自分の中でそろそろいいかな、と(切り上げて)帰りました」と三池監督らしい理論を展開していた。

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 フランス人の観客に感想を求めたところ、「殺人犯役の男の子(藤原竜也)はとてもかわいい顔をしているのに、すごく悪かったわ」と笑いつつ「キャストが全員、とても感情表現が豊かで上手だった」など、大沢たちの演技を絶賛。若いカップルも「楽しかった!」と口をそろえ、「カンヌの公式上映には難解な映画も多いんです。でもいい意味でカンヌらしくなく、アクションシーンもたくさんあって、すごく楽しめました!」とニッコリ。コンペティション作品の中でもひときわ娯楽性が強く、異色作といわれていた本作だが、カンヌの観客は大いに楽しんだようだ。(編集部・森田真帆)

映画『藁の楯 わらのたて』は全国公開中
第66回カンヌ国際映画祭は5月26日まで開催

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