コーエン兄弟最新作、カンヌで大好評!マスコミからも拍手と歓声上がる!
第66回カンヌ国際映画祭
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟の映画『インサイド・ルウェイン・デイヴィス(原題) / Inside Llewyn Davis』が第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映され、記者会見にコーエン兄弟、主演のオスカー・アイザック、キャリー・マリガン、ジャスティン・ティンバーレイクらが出席した。
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本作は、フォークの中心地だった1960年代のニューヨークはグリニッジ・ヴィレッジ地区を舞台に、売れないシンガー・ソングライターであるルウェインの1週間を描いた作品。映画『バートン・フィンク』でパルムドールを受賞したコーエン兄弟の作品とあって、会見前に上映されたマスコミ向けの試写は超満員。兄弟ならではのシュールなユーモアが散りばめられた内容に、客席では何度も爆笑が起きていた。
コーエン兄弟とキャストたちが登場するやいなや、取材陣から拍手が送られたこの日の会見。その中でも、主人公の売れないシンガー・ソングライターを、ハンサムな素顔からは想像もつかない見事な変身ぶりと素晴らしい歌唱力で熱演したオスカーにはひときわ大きな拍手が送られ、「ブラボー!」の歓声が飛び交った。
劇中で主人公の友人を演じたジャスティンは、自身の役づくりについて「監督と話していたときに、アイルランド人の歌手のポール・クレイトンの写真を見せてくれたんだ。だからとても立派なあごひげを生やしたんだよ」と語ると、会場に座る女性記者に「あのひげどうだった? 嫌い?」と逆質問。「好きです」と言われると、笑顔で「僕もけっこう気に入ってるんだ!」と返して周囲の笑いを誘っていた。
この日の会見には、コーエン兄弟のヒット作『オー・ブラザー!』のサウンドトラックを手掛け、本作では音楽監修を務めたT=ボーン・バーネットも同席。本作で初めて歌に挑戦したというキャリーは、「この映画で初めて歌に挑戦したんだけど、T=ボーンにずいぶん助けてもらったわ!」と感謝を伝えていた。また本作には、キャリーの夫でフォークロックバンド「マムフォード&サンズ」のフロントマンでもあるマーカス・マムフォードもジャスティンとのコラボレーション曲を提供しており、映画はもちろんサントラにも期待が高まるばかりだ。(編集部・森田真帆)
第66回カンヌ国際映画祭は5月26日まで開催