『ロボコップ』リメイク版がコミコンに登場!映像に観客のノリも上々!
コミコン2013
オタクの天国、米サンディエゴで開催中の「コミコン・インターナショナル」(通称コミコン)で19日、リメイク版『ロボコップ』のパネルが、最大収容人数を誇るホールHで開催された。
出席したのはジョエル・キナマンにサミュエル・L・ジャクソン、アビー・コーニッシュ、マイケル・キートン、ジョゼ・パヂーリャ監督。サミュエルやキートンの登場に、ひときわ大きな拍手が満席の場内に巻き起こった。
パネルではついに同作の映像が公開。劇中でメディア王を演じるサミュエルが「世界中の戦争でロボットを使っているのに、なぜ、ロボットをもっと家庭で使わないんだ」と語る場面や、キナマン演じるアレックスが妻や子どもと触れ合い、その直後、乗ろうとした自宅横の車が爆発、体のほとんどの部分を失ってしまうシーンなどが上映された。彼がロボコップとなる過程も出てくるが、顔に傷はなくそのままだ。
観客の映像に対するノリは上々。「『ロボコップ』は完璧な映画だったから、同じことをやりたいとは思わなかった」というパヂーリャ監督は「コンセプトを取って、現代に置き換えたかったんだ。いまはロボコップがもっと重要な社会になってきているからね。ドローン(無人機)を使った戦争が行われているし、ロボットをもっと使うようになるだろう」とリメイクに乗り出した理由を語った。
アレックス・マーフィ=ロボコップを演じるキナマンは、本作について「オリジナルとの大きな違いは、アレックスは死なないということだよ。命は助かるけど、首から下は切断される。映画を通して彼は、人工頭脳と自身の魂や人間性の間で、内的に戦うんだ。演じるのはチャレンジだった」とコメント。また他人とやりとりするときには素顔だが、そうでないときは顔にバイザーが下りるため、「あごの演技を完全なものにしないといけなかったんだ」と語り、観客の笑いを誘った。
またジャクソンは、自分が演じたパット・ノヴァックについて、「自分の意見をはっきり持っていて、それを言うことを恐れない。人々を彼に同意させるため、どんなことでもする男なんだ」と説明。コーニッシュ演じる妻とのラブストーリーも見どころになり、オリジナルよりも格段にパワーアップされているという『ロボコップ』。人間対マシンという、現代ではより身近になったテーマを持つ娯楽大作として大いに期待できそうだ。(取材・文:吉川優子)
「コミコン・インターナショナル:サンディエゴ 2013」は現地時間7月21日まで開催