『イージー・ライダー』のカレン・ブラックさん、死去 享年74歳
現地時間8日、長年にわたりがん闘病生活を送ってきた女優のカレン・ブラックさんが亡くなった。74歳だった。
カレンさんの夫スティーブン・エックルベリーはFacebookで彼女の死を報告。「残念ながら、わたしの妻で大親友のカレン・ブラックが数分前に息を引き取りました。皆さんからのたくさんの愛と祈りに感謝します」とつづっている。
カレンさんは、2010年11月に乳頭部がんと診断され、膵臓(すいぞう)の3分の1を切除。その後は抗がん剤を投与していたが、昨年の6月に肺と腰にがんが再発。2度の手術を行ったあと、ヨーロッパで行われている実験的な治療を受けるため、今年3月にクラウドファンディングで治療費を募っていた。
治療費は無事に集まったが、寝たきりになったためヨーロッパに行くことはできなかったことを、スティーブンが7日にFacebookを通じて伝えている。
カレンさんは映画『イージー・ライダー』(1969)の売春婦カレン役でブレイク。その後、『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970)、『華麗なるギャツビー』(1974)などに出演し、これら2作品でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を獲得。『ファイブ・イージー・ピーセス』ではアカデミー賞にもノミネートされた。
また、カントリー歌手を演じた映画『ナッシュビル』(1975)では、楽曲「メンフィス」「ローリング・ストーン」を作曲し、グラミー賞にノミネートされるなど多才な女優だった。(澤田理沙)