マイケル・ファスベンダー×ブラピ×カンバーバッチ!オスカー候補の呼び声高い話題作がトロントで上映
第38回トロント国際映画祭
アカデミー賞前哨戦はここから始まるといわれている第38回トロント国際映画祭において、早くも「オスカー候補一番乗り」と批評家が絶賛する映画『12イヤーズ・ア・スレイブ(原題) / 12 Years a Slave』が上映された。スティーヴ・マックィーン監督とマイケル・ファスベンダーが『ハンガー(原題) / Hunger』(2008)、『SHAME -シェイム-』(2011)に続き3度目のタッグを組んだ本作。出演のブラッド・ピットがプロデューサーとしても名を連ねているほか、ベネディクト・カンバーバッチも出演している。
マックィーン監督とファスベンダーのタッグ作!映画『SHAME -シェイム-』場面写真
プレミア上映の場に登場したブラッドは、マックィーン監督について「『ハンガー(原題)』を観たときから、監督とは仕事をしたいと思っていたんだ」とコメント。「彼から『奴隷制度というのは歴史において非常に重要な事実であるのに、なぜ映画でこれまであまり描かれてこなかったのか』と聞かれて、その結果がこの作品になった」と本作を製作するに至るまでの経緯を明かした。
『12イヤーズ・ア・スレイブ(原題)』は事実を基にした物語で、自由の身になった黒人のソロモン(キウェテル・イジョフォー)が誘拐され、奴隷として身売りされたところから、再び自由の身となる感動の瞬間までを描いたもの。悲惨なことばかりが起こる中で、ブラッドは善良なカナダ人という役で登場するため、彼がスクリーンに登場した瞬間会場からは大拍手が起きていた。(取材・文:中村明美)
第38回トロント国際映画祭は現地時間9月15日まで開催