『ワイルド・スピード』シリーズのヴィン・ディーゼル主演の新作が全米トップに! -9月9日版
全米ボックスオフィス考
ライバルとなる新作が皆無だった先週末は、ヴィン・ディーゼル主演のSFアクション映画『リディック(原題)/ Riddick』が、1,903万ドル(約19億300万円)の興収を上げてトップとなった。毎年この時期は、子どもたちが新学期で忙しくなると共に、大人はNFL(アメフト)シーズンの開幕でテレビにくぎ付けになるのが定番で、映画館への客足が鈍ることで知られている。そして今年もその例にもれず、今週のボックスオフィストップ12のトータル興収は、2013年の最低記録となってしまった。(1ドル100円計算)
ヴィン・ディーゼルの鉄板シリーズ!映画『ワイルド・スピード EURO MISSION』写真ギャラリー
第2位は、リー・ダニエルズ監督の映画『ザ・バトラー(原題) / The Butler』で、840万ドル(約8億4,000万円)。依然として快調なこの作品は、週末までにトータルの興収が大台の1億ドル(約100億円)を突破すると予想されている。
第3位は、815万ドル(約8億1,500万円)の興収を上げたメキシコ発の映画『インストラクションズ・ノット・インクルーデッド(原題) / Instructions Not Included』。先週、驚きのトップ5入りを果たした本作は、今週から上映館が増えて717館に。アメリカの大作映画が、ばく大なPR費をつぎ込み、何千という劇場で封切られてようやく上位入りすることを考えれば、今週のボックスオフィス全体が不調とはいえこのメキシコ映画のトップ3入りが、いかにスペシャルなことかがよくわかる。
封切り後5週目にして第4位で踏ん張っているのは、コメディー映画 『ウィアー・ザ・ミラーズ(原題) / We’re the Millers』で770万ドル(約7億7,000万円)。そして第5位は、先週に引き続き、ディズニーアニメ映画『プレーンズ』の412万ドル(約4億1,200万円)となった。
今週末は、大型新作が2本。リュック・ベッソン監督の新作映画『マラヴィータ』は、ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズという豪華キャストが共演を果たしたアクションコメディー。2本目は、アメリカで映画『死霊館』が爆発的ヒットを記録して波に乗っているジェームズ・ワン監督のホラー作品で、映画『インシディアス』の続編映画『インシディアス・チャプター2(原題) / Insidious Chapter 2』。果たしてコメディーが勝つか、ホラーが勝つか……。(ロス取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)