二人合わせて40キロ減!マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトーがガリガリに
第38回トロント国際映画祭
マシュー・マコノヒー主演最新作『ダラス・バイヤーズ・クラブ(原題) / Dallas Buyers Club』が第38回トロント国際映画祭で初上映され、観客からスタンディングオベーションが送られた。マシューが約50ポンド(約22.5キロ)の減量を行って挑んだこの役は、彼のキャリアの決定版とまでいわれている。
マシューによると「4か月かけて減量は行ったけど、減量をしようと決めるのは難しいことではなかった」とのこと。それよりも「なかなかお金を出してくれる人がいなくて製作に時間がかかった」と製作面での苦労が多かったという。
一方、本作で約4年ぶりに俳優復帰を果たしたジャレッド・レトーも、約40ポンド(約18キロ)の減量をして役に挑んだ。減量の方法については「とにかく食べない、食べない、食べない、水を飲む、食べない」と笑いながら明かし、減量したことで「歩き方から、何かしら動作が変わった」と語っていた。
実話を基にした本作で、マシューが演じるのはHIV患者のカウボーイ・ロン。余命30日と宣告されるも、アメリカで認可されていない薬をメキシコから輸入し、最終的に多くのHIV患者を助けることになるさまを描く。ジャレッドが演じるのは、ロンのトランセクシャルのビジネスパートナーで、劇中では美しい女性に成り切っている。感動的で二人の名演も光る本作は、早くもオスカー候補作となっている。(取材・文:中村明美)