矢田弘さん、米エミー賞特殊メイクアップ賞を受賞！
日本人特殊効果アーティスト・矢田弘さんが特殊メイクを担当した映画『恋するリベラーチェ』が、現地時間15日に発表された「2013クリエイティブ・アーツ・エミー賞」で特殊メイクアップ賞を受賞した。矢田さんは、同作でマット・デイモン演じる主人公の一人・スコットの顔が整形手術により変化していく様子を表現し高い評価を受けた。
エミー賞は、世界の放送業界において顕著な業績を収めた番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られ、テレビ界のアカデミー賞ともいわれる権威ある賞。第65回エミー賞に先駆けて発表された「クリエイティブ・アーツ・エミー賞」は中でも美術や音響など制作部門を中心としたもので、今年は同作が最多となる8部門を受賞した。
矢田さんは、1964年生まれの大阪府出身。エディ・マーフィ主演の映画『星の王子ニューヨークへ行く』で特殊メイクに興味を持ち、1989年に単身渡米。メイクアップスクールを卒業後、『グリンチ』『PLANET OF THE APES 猿の惑星』『メン・イン・ブラック2』『リング』など数々の作品でメイクを手掛けてきた。
映画『恋するリベラーチェ』は、『オーシャンズ』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグが監督を務め、“世界が恋したピアニスト”と評されたエンターテイナー、リベラーチェ（マイケル・ダグラス）と、彼が愛した男スコット（マット）の美しくもはかないラブストーリーを描いた伝記ドラマ。彼が同性愛者であったという事実に基づき、マイケルとマットが恋人を演じたことでも話題になっている。（編集部・中山雄一朗）
映画『恋するリベラーチェ』は11月1日より新宿ピカデリーほか全国公開
第65回エミー賞授賞式は9月23日（月・祝）午前9時より、海外ドラマチャンネルAXNにて生中継！