監督賞は『ゼロ・グラビティ』アルフォンソ・キュアロン!初ノミネートで初受賞!
第86回アカデミー賞
現地時間2日(日本時間3日)、第86回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアター(ハリウッド&ハイランドセンター内)で開催され、米英合作映画『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンが監督賞を受賞した。同賞初ノミネートで初受賞の快挙を達成したキュアロン監督は、「この映画はわたしの人生を変えました。サンドラ・ブロック、あなたはこの映画の魂です。ジョージ・クルーニー、あなたは素晴らしい人間です」とキャストをはじめ映画に携わった人たちをたたえた。
前哨戦として注目される第71回ゴールデン・グローブ賞で監督賞を受賞し、アカデミー賞監督賞の最有力候補に躍り出ていたキュアロン監督。他候補者である同賞8ノミネート1受賞を誇る『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーティン・スコセッシ監督や3ノミネートの『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』のアレクサンダー・ペイン監督、『アメリカン・ハッスル』のデヴィッド・O・ラッセル監督といった実力者や、黒人監督として史上初の受賞が期待された『それでも夜は明ける』のスティーヴ・マックィーン監督を押しのけ、初ノミネートにして見事にアカデミー賞監督賞の栄冠を手にした。
『ゼロ・グラビティ』は、想定外の事故により宇宙空間に放り出された飛行士2人が生還のために繰り広げる決死のサバイバルを描いたSFサスペンス。舞台となる宇宙空間での無重力描写は圧巻で、その撮影方法やVFXにも関心が高まった。宇宙飛行士を演じたサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの共演も話題を集めている。
先日の第67回英国アカデミー賞では、監督賞をはじめ英国作品賞、撮影賞、特殊視覚効果賞、音響賞、作曲賞の最多6部門を制していた。(編集部・小松芙未)
第86回アカデミー賞授賞式は、WOWOWプライムにて生中継中(夜9時よりリピート放送)