ベネチア映画祭、審査委員長に作曲家アレクサンドラ・デスプラが決定
第71回ベネチア国際映画祭
8月にイタリアで開催される第71回ベネチア国際映画祭コンペティション部門の審査委員長に、最新作『GODZILLA ゴジラ』をはじめ、数多くの映画音楽を手掛けるフランスの作曲家アレクサンドル・デスプラが決定した。同映画祭によると、映画音楽作曲家が審査委員長を務めるのは、これが初だという。
1961年生まれで現在52歳のデスプラは、これまでアン・リー、ウェス・アンダーソン、ロマン・ポランスキー、キャスリン・ビグロー、ベン・アフレック、トム・フーパーほか、名だたる監督たちとコラボレーション。アカデミー賞作曲賞においては、映画『あなたを抱きしめる日まで』でノミネートされた今年を含め、『アルゴ』『英国王のスピーチ』などで6回のノミネートを果たしている。
そのほか『真夜中のピアニスト』でベルリン国際映画祭の銀熊賞(音楽賞)、『ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち』でゴールデン・グローブ賞を獲得したほか、数多くの映画賞を受賞している。
今回の決定を受けデスプラは「このような由緒ある映画祭の審査委員長を務めることに、多大なる名誉と重大な責任を感じています」とコメント。映画祭のディレクターのアルベルト・バルベラ氏は「アレクサンドル・デスプラは、今日最も偉大な作曲家の一人というだけでなく、熱心なシネフィルでもあります。彼の驚異的ともいえる芸術的な感度は、その映画についての深い知識と、歴史と、言語に支えられているのです」と声明で語っている。(編集部・入倉功一)