『最強のふたり』オマール・シーにダンスをリクエストしたら…ダメよ~、ダメダメ!
第27回東京国際映画祭
現在開催中の第27回東京国際映画祭特別招待作品『サンバ』舞台あいさつが26日、TOHOシネマズ日本橋で行われ、オリヴィエ・ナカシュ監督とオマール・シーが来場、「ダメよ~、ダメダメ!」とまさかの日本エレキテル連合のネタを披露し、会場を爆笑の渦に包んだ。
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世界中で大ヒットを記録した『最強のふたり』のナカシュ監督とオマールが5度目のタッグを組んだ本作。フランスで料理人を目指し、ひたむきにがんばっていたにもかかわらず、ビザの更新に気付かずに国外退去を命じられた移民の青年サンバが、その笑顔で周囲の人たちと心を通わせていくさまを描き出す。
『最強のふたり』は第24回東京国際映画祭の「東京サクラグランプリ」を獲得しており、この日、凱旋(がいせん)上映を果たしたナカシュ監督は「今日はとても光栄。3年前、東京で特別な瞬間を感じました」とあいさつ。一方のオマールは今回が初来日。同映画祭では「最優秀男優賞」を獲得したことに触れて、「3年前はここに来られなかったので、そのときの感謝の気持ちを伝えたい。日本に来られて、初めて受賞したよう。次につながるいいきっかけを作ってくれた特別な賞でした。感謝しています」と謝辞を述べる。
さらに『最強のふたり』の出演で「人生が変わった」と振り返るオマール。「今、僕は英語を話しているけれど、以前はできなかった。一生懸命勉強したんだ。人生はいい方向に変わっている。新しいスーツ、新しい靴を履いてるしね」と笑顔を見せた。
劇中でオマールふんする主人公の名前はサンバだが、劇中ではダンスが苦手な設定となっている。しかし『最強のふたり』でもダンスを披露していたオマールに「サンバを踊ってくれませんか?」とリクエストが。すると誰が教えたのか、突然、「ダメよ~、ダメダメ!」と言い出したオマールに会場は大爆笑。続けてナカシュ監督が「イイジャナイノ~」と続けたことで、会場は大盛り上がりとなった。続けてキレのいいダンスを披露したオマールに会場は大喝采。そして帰りがけにも「映画を楽しんでください。ダメよ~、ダメダメ!」とすっかりこのフレーズを気に入った様子のオマールであった。(取材・文:壬生智裕)
映画『サンバ』は12月26日よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開