『かぐや姫の物語』米アカデミー賞ノミネート 宮崎駿以外で初の快挙
第87回アカデミー賞
現地時間15日、第87回アカデミー賞のノミネーションが発表され、スタジオジブリの巨匠・高畑勲監督の映画『かぐや姫の物語』が長編アニメ部門にノミネートされた。日本アニメが同部門にノミネートされるのは、昨年の『風立ちぬ』に続き2年連続で、宮崎駿監督作以外としてはこれが初めてとなる。
今回の朗報に高畑監督は「『かぐや姫の物語』が、アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされたことを光栄に思います。ノミネートして下さったアカデミー会員の方々、この作品を高く評価して下さった方々、そして北米での公開に協力して下さった方々に心から感謝します。そして、この作品に関わった全てのスタッフに感謝します」と喜びのコメントを寄せた。
『かぐや姫の物語』は、高畑監督が『ホーホケキョ となりの山田くん』以来14年ぶりに手掛けた劇場アニメで、日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を基に、かぐや姫の知られざる心情と運命をつづった作品。現在、アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞でも、作品賞を含む3部門にノミネートされており、オスカー受賞に期待がかかる。
本作と同じく審査対象作品20作に選ばれていた西久保瑞穂監督の『ジョバンニの島』は、惜しくもノミネートを逃した。授賞式は、現地時間2月22日にアメリカ・ロサンゼルスで行われる。(編集部・中山雄一朗)
第87回アカデミー賞授賞式は、2月23日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)