オスカーで一番の番狂わせ?ノミネート逃した『LEGO(R)ムービー』監督の粋な対応が話題
第87回アカデミー賞
現地時間15日に発表された第87回アカデミー賞のノミネーションで、第42回アニー賞にノミネートされ、第81回ニューヨーク映画批評家協会賞のアニメーション映画賞を受賞し、今回のノミネートも確実視されていた映画『LEGO(R)ムービー』が、長編アニメ賞にノミネートされないというまさかの番狂わせが起こった。この結果に落胆する声が多く上がっているが、同作を監督したフィル・ロードの粋な行動が話題を呼んでいる。
『LEGO(R)ムービー』は、2億5,776万692ドル(約309億3,128万3,040円・1ドル120円計算、数字はBox Office Mojo調べ)を稼ぎ出し、昨年の年間全米興行収入のランキングトップ5にも入った大ヒット作。それだけに批評家からだけではなく一般層からの支持も厚く、ノミネーションを逃した際には「信じられない」「なぜノミネートされないんだ?」という意見がインターネット上に飛び交い、ツイッターのトレンドワード入りする場面もあった。ノミネーションの発表会場でも、長編アニメ部門の発表終了時にはどよめきが起こっていた。
そんな中、同日ロード監督は自身のツイッターで「大丈夫だよ。自分で作ったから!」とレゴでできたオスカー像の写真を掲載。この行動には、悲しみにうちひしがれていたファンも大喜びし、同ツイートは16日現在、2万7,000件以上のリツイート数とお気に入り数を記録している。共同監督を務めたクリス・ミラーもツイッターで、「今日はみんな、『LEGO(R)ムービー』へのあふれる愛をありがとう。賞は取れなかったけど、ツイッターのトレンドになったぜ」とコメントしており、ファンへの感謝をつづっている。
授賞式は、現地時間2月22日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催。長編アニメ賞で高畑勲監督の映画『かぐや姫の物語』が、短編アニメ部門で日本人クリエイターの堤大介が初監督を務めた映画『ダム・キーパー』がノミネートされており、日本関連の作品も健闘しているだけにオスカー像の行方に注目したい。(編集部・井本早紀)
第87回アカデミー賞授賞式は、2月23日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)