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黒沢清監督『岸辺の旅』との運命的な巡り合わせ…深津絵里&浅野忠信が明かす

第68回カンヌ国際映画祭

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浅野忠信、深津絵里、黒沢清監督 - 第68回カンヌ国際映画祭フォトコールで撮影
浅野忠信、深津絵里、黒沢清監督 - 第68回カンヌ国際映画祭フォトコールで撮影 - (c) KAZUKO WAKAYAMA

 第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・監督賞に黒沢清監督が日本人として初めて輝いたことでも話題の映画『岸辺の旅』。妻と死んだ夫が旅をする中で愛を再確認し、別れを受け入れるまでを演じ切った深津絵里浅野忠信が、黒沢監督と共に訪れたカンヌの地で、本作と運命的な巡り合わせがあったことを明かした。

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 作品と自分、互いに引き寄せる力があって「それがピタって合うものをやろうとしている」と作品選びについて語る深津は、「原作(湯本香樹実著)がすごく特殊で興味深く読みました。どんな映画になるんだろうという興味がまずあって、それは自分の気持ちが動いているっていうことだと思うんです。それで監督の名前を聞いてますます複雑になっていったというか(笑)、その時点で『これはやらないという選択肢はないんじゃないか』って。そこまで自分の気持ちが引き寄せられているんですから。そして共演は浅野さんだって聞いて、もう決まっていたというか、やることになっていたのかもなっていうふうに思いましたね」とあまりにピタリとはまった作品との出会いに驚きを隠せない様子。

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 一方の浅野も「こんなこと言ったら監督に失礼ですけど、深津さんがいるからやったんだと思います」と笑いながら明かす。「絶対そうなんですよ。『ステキな金縛り』(2010)の現場でお会いしてもっとがっつりご一緒したいというお話をしていて、今回『その時が来た!』と思ったんです。『あ、深津さん夢かなえてくれたんだ! よかった! この人うそつかない人なんだ!』って思いました」。

 また、第56回カンヌ映画祭コンペティション部門にも出品された黒沢監督の『アカルイミライ』(2002)に出演して自身の限界を感じ、その後俳優という仕事に対する考え方が変わるきっかけにもなったという浅野は、「もちろんそれで黒沢監督ですから、ああやって自分が限界を感じたころから、もしかしたら1周して監督と再び出会って、もう1回新たなスタートが切れるんだというふうに思えたんです」としみじみ。「で、ここ(カンヌ映画祭)まで来られたんですよ。あのとき『やった!』と思ったのは正しかったんだって」と笑顔をはじけさせた。(編集部・市川遥)

第68回カンヌ国際映画祭は24日まで開催
映画『岸辺の旅』は10月1日よりテアトル新宿ほか全国公開

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